ピアノの練習と一言で言っても色んな段階、方法がありますよね。

新しい曲を練習し始める時には譜読みからスタート。

片手ずつ弾く人もいるし、両手から始める人もいるでしょう。

私は両手で弾く派です。

曲の難易度にもよりますが、ザッと最後まで練習して、ある程度弾きにくい場所を目処をつけます。


ここでつい何度も通し弾きばかりをしたくなるのも分かるのですが、通し弾きは1日1回で充分!

曲に想いを乗せるのももっと後!!


曲を小さなパーツに分けて手に覚え込ませること。

ひたすら2音だけを行ったり来たりすることもあるし、それがハマれば前後の音を足して1小節だけ練習したり、次はワンフレーズ、などジワジワ範囲を広げていきます。

この過程を飛ばしてなんとなく弾けているつもりで通し弾きばかりをすると、いつまでも安定しない仕上がりに。

千里の道も一歩から。


学生時代、とにかく何を履いても抜群の安定感のある友人がいました。(もちろん全てが段違いにお上手でした)

彼女の楽譜には、正の字が沢山書き込まれていたのを知っています。

千本ノックの痕跡!!

練習は量より質!なんて言う人もいますが、質の前に積み重ねるべき量があるんですよね。


私はこの千本ノックの時に必ず用いるのがメトロノーム。

同じテンポでミスなく弾ける練習をひたすら繰り返します。

その日弾けるようになったテンポを楽譜に記入しておき、翌日またそのテンポで弾けるかチェック。

また繰り返しメトロノームを1メモリずつ上げて弾けたら次のテンポ、弾けたら次のテンポ…を繰り返し、またそのテンポを記入。



一曲全体が同じテンポに揃うまでこの練習を繰り返します。


そこから表現に。


色んな練習方法を今までも試してきました。

この練習に落ち着いたのは、シプリアン・カツァリスが

「職人が一つずつのブロックを積み上げて大きなビルを建てるように、音楽家もそういうコツコツとした練習をしなきゃいけない。

つい、表現をすぐにしたくなって、それを疎かにしがちだけれど大切な基本です」

って仰っているのを聞いてから。


長い時間練習するのが目的なのではなく、こういう練習をするには長い練習時間が必要になると言う事実。

「どれくらいの時間練習すれば良いですか?」

と聞かれることがありますが、この過程がクリアできるには個人差があると思います。

出来るまで!笑



とにかくゆっくり!

この段階を飛ばして上手になる人を見たことはありません。

耳の痛い話だったかもしれませんが、自分の力になると信じてぜひ!