『分娩台よ、さようなら』
- 分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい
- 大野 明子 著 メディカ出版
以前書いた『えらぶお産』(大葉ナナコ 著) で私の妊婦時代は幕を開けたのだが、その後いろいろ読んだなかでいちばん勉強になり、また感心・感動もし、“分娩”というものについてはっきりとしたイメージを持つことができた、という意味で、お世話になった本ナンバーワンがこれ。あまりにも名著なので読んだ人もたくさんいると思う。
著者・大野先生の妊娠・出産に対する視線は「医学的」なのはもちろんだが、それ以上に「人間的」。いろいろな情報が氾濫するなか、本当に重要な事実だけをシンプルに知りたかった、そして自らがひとつのあたらしい命を産む、という事を早く具体的にイメージしたかった私にとってはまさにバイブルとなった。
これを読んだら、他のハウツー本や雑誌の情報はいっさい不要になってしまった。そして何より、“分娩”のその瞬間を、自分はどのような場所でどういった姿勢で迎えたいのか、を明らかにしてゆくことによって、未知の体験である出産というものに対する恐怖心をかなり減らすことができたのである。
フリースタイル出産、という言葉がまだほとんど知られていなかった頃(10年以上前だったと思う)から、「もし自分が出産するんだったら絶対“仰向け”じゃないよなぁ、、、」と漠然と思っていた私は、この本を読んでなんだか妙にはっきりとイメージした。「私の場合はたぶんうつぶせか横向きだ」と(!)。
結局どちらでもなかったのだけれど、まぁでも、この本に出会わなければそんな姿勢で産むこともなかっただろうし(機会があればそれについても書こうかな)、それに向けた自己管理もすることはなかっただろうなぁ、と思うような結果となったので、まずは読んで本当によかったなというのが結論。
久しぶりに読み返したくなってきた。もちろん保存版にするつもり。