モダンスイマーズの「嗚呼いま、だから愛。」
観てたんすよ。

ネタバレ含むかも?




この演劇はセックスレスの夫婦の嫁側が毎日募っていく正体不明のモヤモヤを暴き、そして周りによって暴かれていく残酷話。
そのモヤモヤの正体は社会情勢とリンクしてたり、トラウマからくる外見のコンプレックスや、自分で気づかないふりをしている自分の内面の醜さ、仕事へのジレンマであったりするのですね。
いろいろあるんですが、わたし個人としてはやっぱり外見のコンプレックスというものに反応しちゃいましたね。
特に主人公が自分の実の美人姉に
「あんたはブスだよ!でもそれはあんたのせいじゃない!」
って真正面から言われるシーンがあるんですがね、ここはもう無理ですね。
無理れすぬぇ
なんちゅーセリフですかぁ
力ぬけますぅ

というのも、わたしも長らくブスしてまして、ブスのモヤモヤも百人百様でして、ちょっと話がそれるかもですが、わたしが1番こじらせてるのは、
「相手がわたしのブスに気付く前にいかに早く自分からブスであることを申し出るか」
というやつ。
先にもう言っちゃって、いやぁーもう分かってんすよぉだからすいやせんブスだけどここにおらせてくださいよぉ、みたいな形をとって、相手を「あ、アハー」みたいな薄ら笑いに引きずり込んで、話題をブスからそらさせるみたいなやつやっちゃいますよね。
まあこれで相手は色々スルーモードに入ってくれるので楽勝です。
ブス楽勝です。
でも、ブスじゃないですよー!やだ何言ってるんですかー!キャハハハッ!が、1番困るのな。
美的感覚は人それぞれだからその人からしたらもしかしたらブスじゃなくみえたかもしれないけど、社会の平均から見たらわたしは美人ではなくて、でもこの人はこう言ってくれてるし、ありがとう?って言うのが正解?あれ?違う?何言ってんだこの節穴目が?あ、絶対違うねこれは、なんて言えばいいんだ?
と思考回路がグルグルしちゃいますね。
ブスに分類されなくなった途端に、わたしは強烈に手持ち無沙汰になるんですね。
まあいろいろ言ってますが、なにかにカテゴライズされてる方が楽だから、ブスの申し出をしているのかもしれませんね。
自分はポップな人間でっすー!いじってオッケーガールだよー!みたいな看板を掲げてるつもりなのかも。
でもわたしは自分の顔は愛らしいです。
それで全て良しです。