そうそう、5月のある日、主人が昔手伝っていた友達の洋服会社の

創業記念会みたいなのに招待されて行って来ました。

辞めた人も招待するって?! と思ったけど、

会社の発展に不可欠な人達を招待したみたいです。

宿泊宿も取ってくれていたとのこと、

何年も会わなかった人達と食事したりして楽しかったようです。

 

最初、主人の大学の同級生が洋服会社を始めるというので、

そのエリートは気が狂ったのかと思いました。

彼らは化学が専門だったんですが、彼女は洋服会社を始め、

うちの主人も大学では英語とドイツ語を習ったなどと言います。

……彼らは本当に化学を学んだんだろうか。キョロキョロ

主人と付き合い始めたばかりの頃、その店に招待されましたが、

傾いた建物にビックリしました。

しかしその後、ロシアと日本からお客さんが来て

輸出などするに当たり、主人に手伝ってくれと言ってきたのです。

確かに彼女の店、他の店と違って質とセンスが良かったです。

 

今は勿論自社工場もありますが、最初は彼女が一人で現金持って

広東省の工場まで行き、製品を作ってもらっていたそうです。

 

初めは同級生の部下になるとか嫌だと言っていた主人でしたが、

私は面白そうだから手伝うだけだしやってみたら、と言ったんです。

そうして10年以上手伝っている間に会社が大きくなり、

主人も毎日出勤せざるを得なくなり、色々あって辞めたのでした。

主人は、本業はあくまで庭園資材関係ですので。

 

最初は海外部は女の子一人しかいなかったので、私もよく手伝いに行きました。

最初は華奢だったその会社のMサイズが、いつの間にか私も着られるようになり、

展示会に来る客が徐々に垢抜けていきました。

ええ、最初は華奢だったチャイナ女子が、どんどん太ったんです。

お陰様で、高度経済成長の波の中が経験できました。

日本にも高度経済成長期がありましたが、

日本の場合、始まる前に既にグリコとかトヨタとかあったんです。

こちらの場合、本当に割と何も無いところからの経済成長でしたので、

その成長の前と後の差の大きいこと!

 

彼女のお陰で私も色々経験できて本当に嬉しいです。

ゼロから始めた店が大企業に発展していく様を、私も経験できましたから。