ここ最近、毎日見ているテレビ講座は明の終わりから清の初めの時代について。

非常に面白いです。

明の最後の皇帝が自死した後も、ナンキン中心に南の政府があったし、

南の方はまだ戦争が始まっておらず、税収なども安定していたのに、

なぜ明は滅びたのか、

一旦北京で即位した李自成がなぜ北京を離れて滅びたのか、

四川省で即位した張献忠がなぜ滅びたのか、

そして政治的にも安定しておらず、税収も限りがあった清がなぜ全国統一できたのか。

しかも清は、北の方の出身なので北京でさえ暑くて体調崩すような人達、

それで宋の時代は北の方しか支配出来なかったのに(金、当時は女真族を名乗っていた)、

なぜこの時満州族は全国統一できたのか。

毎日ワクワクしながらテレビ講座を見ております。

 

そして夜はドキュメンタリー、四川省の川底に沈んだ張献忠のお宝について。

あら、変な部分が撮れちゃったわ。

川の発掘の場面です。

 

昼の講座はその時代全体についての講座ですが、夜は張献忠の話だけ。

歴史の教科書だとチラッと名前だけ出てくる人ですが、

本格的に語られると違いますね。

当時四川省に強い明の軍隊とか、地方の少数民族の頭(女性)などがいて、

張献忠は5度戦い、最後に一度四川省を離れようとした際に、

千艘あまりの船が火攻めに遭ってお宝が全部沈没したという。

 

そして、今は冬、川の水が少なくなる時期に川の一部分をせき止めて、

発掘作業をしています。

後に子孫が売ってしまったり、ほかの物に加工してしまう金属の

皇帝が発行する各種証書や金印なども発掘されていて、

明の時代の様々な物の具体的な形が見られたりもして、非常に貴重なんです。

張献忠は、四川の蜀王のお宝なども奪ったようで、

その、朱元璋の子孫達のお宝も持って逃げたんです。

尚、この川、岷江という川なんですが、かの都江堰が作られた川です。

歴史はこんな風に続いていくんだなあ、と、感慨深く思ったのでした。

流れが速い川なので、上流の勢いの情報を時々刻々受けつつ、発掘するそうです。

上流が増水したら全員作業ストップし、避難するそうです。

今年も発掘作業があるのかしらね。