新生活を初めてから早2ヶ月、学校にも行かないまま、狭く心地の良い空間でダラダラと人生を消費していた。
この部屋も初めの頃は自分の荷物の入ったダンボールが5つ、その他には備え付けの家具しかないというとても殺風景な場所だった。そこから荷解きをしたのだが、元から物を多く持たない性質のために、殺風景な空間であることには変わりなかった。ちなみに、同じく越してきた友人の部屋は物がとても多く新生活初日とは思えないほど生活感に満ち満ちていた。
時間が経っても自分の部屋の生活感が増すことは無かった。
でもいい。正直生活感なんてごちゃごちゃ見えるだけで掃除をする時の手間が増すだけだ。そんなひねくれた事を考えていたわけだが、その状況も次第に変化しつつある。料理を始めたからだ。
ネットサーフィンで見かけてどうしても食べたくなってしまった鶏チャーシューを作る事になったのがきっかけだ。酒、醤油、みりん、砂糖、生姜、それを水に加えて作るのだが、如何せん種類が多い。あの時は衝動的に全て揃えてしまったのだが今考えるとよくあんなに重い荷物を部屋まで運びきれたものだと半分呆れている。
これからあの調味料らを無駄にすることなく使い切ることができるのかという不安に駆られた。
日曜日、午前9時過ぎに起床した自分は早速調理に取り掛かった。といっても、ただ煮込むだけなのだが。
調味料を火にかけて、沸騰したら数箇所穴を空けておいた鶏むね肉を、皮のついているほうを上にして鍋の中に入れる。
そこから15分煮込んで裏返して5分ほど経ったら火から下ろす。
本当は時間を置いた方が味が染みて美味しくなるのだが、起きてから何も食べていない自分には酷な事だった。冷蔵庫に入っていた食料と共に頂くことにする。
机の上に並んだ…ではなく、布団の上にいる自分の膝の上に並べられた鶏チャーシューはそれはもう輝かんばかりだった。あの調味料のラインナップで美味しく出来ないはずがない。
実際調理中にもいい匂いが漂っていて、タレを肉にかけるあまり意味のない作業をしながら足踏みをする自分は酷く滑稽に見えたことだろう。
鶏チャーシューを箸で一切れつまみ、口に運ぶ。鶏むね肉だからか、それとも安かったからなのかは不明だがボソボソする。しかし、しっとりしていたので火は通っているようだ。
こうやって真っ先に欠点に目をつけるのは今年中に治したい悪癖のひとつだ。
先程は文句しか言わなかったが、味はまあまあだった。まあまあ、というか普通においしい。味をもっと染み込ませるため残りをつゆごとタッパーに入れて冷蔵庫にしまった。
食べ終わったので食器を洗って珪藻土のボードの上に並べる。このボードは、皿を拭かなくても置いた場所が濡れないので非常に重宝している。質の良いものを長く使いたい、というのが持論である。
片付け終わった頃には11時半になっていた。これは朝餉になるのか昼餉になるのか。ブランチ、というものなのかもしれない。
何となく今日のやる気を使い果たした気がして、乱暴にベットに寝転んだ。手足を広げ、全体重を預けた。自分は、ベットを信頼している。なんて、おかしな事を考えたりしていた。
この部屋も初めの頃は自分の荷物の入ったダンボールが5つ、その他には備え付けの家具しかないというとても殺風景な場所だった。そこから荷解きをしたのだが、元から物を多く持たない性質のために、殺風景な空間であることには変わりなかった。ちなみに、同じく越してきた友人の部屋は物がとても多く新生活初日とは思えないほど生活感に満ち満ちていた。
時間が経っても自分の部屋の生活感が増すことは無かった。
でもいい。正直生活感なんてごちゃごちゃ見えるだけで掃除をする時の手間が増すだけだ。そんなひねくれた事を考えていたわけだが、その状況も次第に変化しつつある。料理を始めたからだ。
ネットサーフィンで見かけてどうしても食べたくなってしまった鶏チャーシューを作る事になったのがきっかけだ。酒、醤油、みりん、砂糖、生姜、それを水に加えて作るのだが、如何せん種類が多い。あの時は衝動的に全て揃えてしまったのだが今考えるとよくあんなに重い荷物を部屋まで運びきれたものだと半分呆れている。
これからあの調味料らを無駄にすることなく使い切ることができるのかという不安に駆られた。
日曜日、午前9時過ぎに起床した自分は早速調理に取り掛かった。といっても、ただ煮込むだけなのだが。
調味料を火にかけて、沸騰したら数箇所穴を空けておいた鶏むね肉を、皮のついているほうを上にして鍋の中に入れる。
そこから15分煮込んで裏返して5分ほど経ったら火から下ろす。
本当は時間を置いた方が味が染みて美味しくなるのだが、起きてから何も食べていない自分には酷な事だった。冷蔵庫に入っていた食料と共に頂くことにする。
机の上に並んだ…ではなく、布団の上にいる自分の膝の上に並べられた鶏チャーシューはそれはもう輝かんばかりだった。あの調味料のラインナップで美味しく出来ないはずがない。
実際調理中にもいい匂いが漂っていて、タレを肉にかけるあまり意味のない作業をしながら足踏みをする自分は酷く滑稽に見えたことだろう。
鶏チャーシューを箸で一切れつまみ、口に運ぶ。鶏むね肉だからか、それとも安かったからなのかは不明だがボソボソする。しかし、しっとりしていたので火は通っているようだ。
こうやって真っ先に欠点に目をつけるのは今年中に治したい悪癖のひとつだ。
先程は文句しか言わなかったが、味はまあまあだった。まあまあ、というか普通においしい。味をもっと染み込ませるため残りをつゆごとタッパーに入れて冷蔵庫にしまった。
食べ終わったので食器を洗って珪藻土のボードの上に並べる。このボードは、皿を拭かなくても置いた場所が濡れないので非常に重宝している。質の良いものを長く使いたい、というのが持論である。
片付け終わった頃には11時半になっていた。これは朝餉になるのか昼餉になるのか。ブランチ、というものなのかもしれない。
何となく今日のやる気を使い果たした気がして、乱暴にベットに寝転んだ。手足を広げ、全体重を預けた。自分は、ベットを信頼している。なんて、おかしな事を考えたりしていた。