七曲山大廟を出発し、綿陽南まで地道を走ります。綿陽南から高速道路に乗り、徳陽市の羅江まで。
そこから舗装されてない道をガッタンガッタン進んだりしながら目的地の白馬関へ向かいます。
途中の標識を見たら日本語でふりがなが!!
「ほうとうし」「はっけたに」。。。(*^-^*)。
到着しました白馬関の龐統祠。白馬関は昔秦の軍が蜀に攻め入って来たときの最後の砦です。そういえば本の対談で横山光輝と川本喜八郎先生がお互い龐統祠に訪れた話をしてたのを読んだことがあります。お二人とも来られてたんですね。横山先生は七曲山大廟の関帝にもお参りしてましたよね(三国志大百科についてたDVDで見た)。
白馬関の入り口から伸びる金牛古道という蜀古道には、深い轍が刻まれています。1本なので木牛の通った跡だと説明されていました。
途中のトイレに入るところにあった石刻。左から龐統・諸葛亮・劉備・司馬徽・?。三国志演義ではあり得ない貴重な4ショット!?の人は張飛っぽいけど、徐庶だったらいいなと勝手に想像。
鳳雛碑廊。龐統を称えた詩などを刻んだ石刻がずらりと並んだ回廊。
漢靖侯龐統祠。廟の屋根の上に見える2本の古柏の木。張飛が手ずから植えたと言われる木です。左側が羽ばたく鳳、右側が龍の形に見えます。
二師殿の中に入るといきなり孔明さんに何か嬉しそうに話しかける龐統さんが。。。(´∀`)。
おおお、「おおとりのすみか」には威厳ある龐統像が。後ろには馬車に乗る劉備が描かれています。
馬亭には三国志演義でも龐統が矢で射られるキーアイテムとなった2頭の馬の像が飾られています。一頭は劉備の馬「的盧」、もう一頭は龐統の馬「胭脂」。胭脂は今では中国語で口紅や紅の顔料の意味。像は黒い感じですが、紅い馬だったのでしょうか?龐統が落鳳坡で乗ってた劉備の馬は演義では特に白い馬としか表記がなかったので的盧かどうか分かりませんでしたが、ここに的盧が祀られてるなら的盧だったという認識でいいのでしょうか。
そしてお墓へ。男性は時計回り、女性は反時計回りに3周するというならわしがあるらしく、参加者で男女に分かれて3周歩き、お参りをしました。3周回りながらもう頭の中は人形劇三国志の龐統がグルグル回りだしてせつなかった。龐統の三十六歳という若さを思うと残念ですが、そんな若い軍師を劉備が手厚く葬ったのはそれだけ信頼も深かったのだろうと思います。
墓参りのあとは足早に帰路に。まだ見たいところもあるし、龐統祠の中に「張飛殿」と書かれた看板もあるし、、、でほかの皆がお手洗い休憩しているすきに足早に回ってきました。
龐統生平事跡館。ゆっくり見たかった。
蜀漢忠烈(右から諸葛尚・黄蒙・諸葛瞻・張遵・李球)
鄧艾渡陰平
2、3キロ先には落鳳坡なのに、、、また再び訪れることを信じて名残惜しいですが白馬関を後にしました。日本語の説明訳がおもしろいので載せときますね。
車に乗り込むと高速を飛ばして一気に成都市内へ戻ります。成都武侯祠の謝館長を交えての夕食会です。お店は武侯祠の裏手にある「欽善斎」というレストラン。
メインは鶏がまるまる入った鍋でした。キノコや魚やどんどんいろんな具が入っていって、どんどんお皿に取り分けてくれて、鶏から出る出汁が美味しく、薬膳も入って辛くなくて食べやすかったです。
デザートに出てきた饅頭。甘い餡が入っています。こちらではこれが諸葛亮の饅頭だそうです。諸葛亮の饅頭も豚まんだったりお菓子だったり、餡が入ってなかったり、場所場所によっていろんな饅頭が伝えられてるんですね。この地方では諸葛亮の饅頭はこんなの、とか調べたら面白そうです。
度数52度の白酒。今日も結構飲みました。
楽しい宴も終わり、少し時間が合ったので、夜の錦里で買い物を。張飛牛肉に混じって「関公牛肉」なるものを発見。単なる便乗商法なのかは分かりませんが、面白いのでお土産に買いました。
そしてこれだけは買わないと!中国のお茶。武侯祠のガイドのお姉さんにあらかじめ教えてもらっていた店へ。店頭に出てたのは蒙頂甘露と峨眉山春竹(竹葉青)の2つの四川省の緑茶。同じ四川のお茶だけど、産毛の様子も見た目も味も各々違っておもしろい。お店で試飲させて頂いて、味も香りも美味しかったので50gづつ購入しました。
あとは外で売ってる安いパンダのぬいぐるみ買ったり、ホテルに戻ってから皆でイトーヨーカドーに出かけたり。ヨーカドーも23時までやってるんですね。。。
《11月19日(日)》
最終日。昨日までの3日間は天気に恵まれてよかったですが、今日は朝から小雨。帰路につくだけなので問題ないです。
もしまた四川に来ることあれば、成都から北伐ルートを辿ってもう少し北まで行ってみたいという想いを込めて、きょうはI♡北伐Tシャツ。
チェックアウトを済ませ空港へと向かう途中、車が急停車したかと思ったら高速乗り口でETCのバーが開かずに衝突!!ちょっとびっくりしましたが、皆ケガもなく、バーも手動で開けてもらい何とか出発。今回の旅でトラブルというトラブルはこれくらいでした(^_^;)。
帰りも中国国際航空。機内食は魚にしました。
帰りは本読んだりなんだかんだしてたらあっという間に関空着。無事帰ってきました。
今回の四川の旅では三国志の遺跡や文化に以外にも、中国の皆さんとの交流、パンダや四川の食文化に触れることができて短い間でしたがとても有意義な旅でした。成都は是非また訪れたい街、皆さんにも訪れてほしい街です。
歓待してくださった武侯祠博物館の皆様、ほんとうにありがとうございました。
また少しづつですが三国志遺跡を回る旅行をしたいと思います。
≪ 終 ≫