谷川俊太郎さんの生きるを読んだ。
★★★★★★★★
生きる
谷川俊太郎
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
★★★★★★★★★★★
幸せはそこにあるのに
生きがいが欲しい
あれが欲しい
わたしの望みはなんだろう
とかエトセトラエトセトラ
そんなのはおまけの幸せで
お日さまの光や
月明かり
星の瞬きのきれいさ
道端の草や花の美しさ
みんなで食べるご飯
眠い時に入る布団の心地よさ
子供達がご飯をがっついてくれること
となりを見たら大好きな人がいた時
わたしにもたくさんの喜びがある
今ある幸せ
シンプルな幸せをな
もっと大切にしていこう
ああしたい
こうしたい
それも生きがいというものだけど
今、私は幸せだと
そう感じることが一番最初

