同僚と話していると、Aさんは感情がすぐに顔に出ると言った話や、社長などのトップならいざ知らず、一社員が簡単に怒りを表に出したら駄目だよねと言う話になったりする。
これは一人から聞く話ではなく、複数の方からの言葉なのです。
個人的には、本来は誰であっても職業人としての域を越えて感情を出すなと思ったりするけど、まあトップなら多少は良いかなと共感したりもする。
問題は、そう言う発言をする方に限って、周りからは怒りっぽいとか今日は機嫌が悪そうと言われたりと気を使われている事だったりする。
聞いている私も心の中で、あなたも感情が豊か過ぎて溢れてますよ!とツッコミを入れているけど、本人には全く自覚は無い様で、毎回不思議だなと思っている。
こんな事を考える自分も同じ様に感情丸出しなのかな?と。実際、アンガーマネジメントというのがあるくらいだから、感情のコントロールは難しい。
自分勝手な予測や期待をしない、解っていながらも他者を厳しい基準で見ている自分がいるなと反省。
あ~休みを取りたい!
リフレッシュしたい!
と思っているうちは無理なんだろうな・・・

福祉の仕事を今もしているけど、現在は職種も変わり、自分自身の物の見え方や考え方が変わっている事は自覚しているつもり。

でも根本は自分たち仕事をするスタッフの心に余裕がないと対する相手にも良いかかわりを持てないという思いは変わっていない。

もちろん基本的な知識や行動規範の様なものは前提ではあると思うが、未経験の人でも対する相手が原則対等であり、契約によって必要な支援が行われている事や、そこにお金では表せない心が含まれている事を理解していれば、数年以内には立派な支援者になっていると思う。

でも現実はそんなに甘くはない。今の職場は5~10年超の経験者が複数いるが、他の職場を知らない人も多いうえに福祉の考え方や関わり方も変化している事に目を向けようとはしないのである。

自立度が高い方が多い上に基準よりも人員が厚く配置されているが、常に不満を訴え「出来ない理由」をいつも言っている。

気に入らない利用者様に対しては一方的な支援内容の変更通告などを行なうのも当たり前。

困った利用者様がスタッフに話したら、みんなで「そんな事はやっていない。あの人はいつもスタッフを悪く言う。作話がある」と逆切れをする。同様の決定や対応を他者にも行っていれば、客観的に必要な対応と言えなくもないとは思うが、その方限定の対応だったりするのだから、ややこしくなってしまう。

一人二人が行っている程度なら、他のみんなで改善が可能だとは思うが、上司も含めてそれで良しとしているのだから、始末が悪いのである。

実際、スタッフの質が悪いのかと言うと、事はそう単純ではないと感じている。

一番の原因は正しい知識や認識がないのだと思う。そのスタッフ自体は決して悪い人ではないし、その他の利用者様すべてに嫌なことをするわけでもない。

専門職としての価値や倫理観が未熟なのだと思う。

年数を重ねる事や資格を取ることは大切であるが、それ以上に自身の業務の本質や役割がどこにあるのかを常に考えて模索していく為の内部。外部研修などが充実したら良いなと感じている。

独り言にあると同時に自身への戒めでもある。

気づきと言ってもたいした事ではなく、だぶん療育を行っている方には、当たり前のことなんだろうと思う。
でも、自分にとっては大切な気づきで、忘れないように書いておこうと思う。
始まりは、公園での出来事。基本的には、お子さんたちに「公園内で遊ぼう」と伝えており、園から出る行為は
止める様にしている。事故を防止するうえでも、とっても重要なことだと認識している。
ただ、それは自分の気持ちを話せる子に対しては良いけど、話せない子には同じで良いのかな?と思った。
話せる子には「公園から出ないでね」と伝えた時、その子はどうして出ようとしたのか?を伝えることが出来る。
自分の大切な物を落として、転がっていったのかもしれないし、とっても不思議な物を見つけたのかもしれない。
その理由を聞ければ対応が出来るし、話す事で目的が叶うかも知れない。でも話せない子は、どうだろう?
スタッフの価値観で判断されるので、「なぜ出ようとした」のかは分からないまま、その子の目的も決して達成される事はない。
それで良いのかな?と思った。「危ない」事はしてはいけないし、どうぞとさせてあげる事も出来ない。
でも、その子をよく観察して保護者や他のスタッフからも情報を収集して、今の関心ごとや傾向を理解しようと努めていけば、行動の目的が解るかもしれない。それが解れば、「公園から出れないよ」と止めるだけではなく、安全に目的を達成する手助けが出来るかもしれない。私たちは、行動の結果だけを見て物事を判断しがちだけど、物事には目的があって、そのための行動があり、そして結果が生まれる。だから、その子の安全を確保しながら、何をしようとしているのかを見届けてあげられる力も身につけていかなくてはならないなと感じた。
客観的に見て、相手の主観で考えて、総合的に判断したり、実際の目的や気持ちを聞いていくことが基本だけど、重要だなと改めて感じる一日でした。