福祉の仕事を今もしているけど、現在は職種も変わり、自分自身の物の見え方や考え方が変わっている事は自覚しているつもり。

でも根本は自分たち仕事をするスタッフの心に余裕がないと対する相手にも良いかかわりを持てないという思いは変わっていない。

もちろん基本的な知識や行動規範の様なものは前提ではあると思うが、未経験の人でも対する相手が原則対等であり、契約によって必要な支援が行われている事や、そこにお金では表せない心が含まれている事を理解していれば、数年以内には立派な支援者になっていると思う。

でも現実はそんなに甘くはない。今の職場は5~10年超の経験者が複数いるが、他の職場を知らない人も多いうえに福祉の考え方や関わり方も変化している事に目を向けようとはしないのである。

自立度が高い方が多い上に基準よりも人員が厚く配置されているが、常に不満を訴え「出来ない理由」をいつも言っている。

気に入らない利用者様に対しては一方的な支援内容の変更通告などを行なうのも当たり前。

困った利用者様がスタッフに話したら、みんなで「そんな事はやっていない。あの人はいつもスタッフを悪く言う。作話がある」と逆切れをする。同様の決定や対応を他者にも行っていれば、客観的に必要な対応と言えなくもないとは思うが、その方限定の対応だったりするのだから、ややこしくなってしまう。

一人二人が行っている程度なら、他のみんなで改善が可能だとは思うが、上司も含めてそれで良しとしているのだから、始末が悪いのである。

実際、スタッフの質が悪いのかと言うと、事はそう単純ではないと感じている。

一番の原因は正しい知識や認識がないのだと思う。そのスタッフ自体は決して悪い人ではないし、その他の利用者様すべてに嫌なことをするわけでもない。

専門職としての価値や倫理観が未熟なのだと思う。

年数を重ねる事や資格を取ることは大切であるが、それ以上に自身の業務の本質や役割がどこにあるのかを常に考えて模索していく為の内部。外部研修などが充実したら良いなと感じている。

独り言にあると同時に自身への戒めでもある。