コンチェルトとベートーヴェンについて思うこと | ドイツ暮らしの情報

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ドイツで音楽の仕事などしてる大阪人です。

生活や音楽や、
海外に興味のある方に向けての情報、またはただの呟きに付き合って下さる方との繋がりを求めて、こちらでの暮らしの様子を綴ります。


こんにちは😀

めっきり読む専になっているので、
ここにまだ読者の方がいらっしゃるか怪しいですが、、ふとん1


今月22日(木)、大阪でコンチェルト2本だての豪華なコンサートがあり、
この場をお借りしてご案内させて頂きます飛び出すハート






ルンルン アマービレフィルハーモニー管弦楽団
コンチェルトシリーズ 第21回
ルンルン


日時: 8月22日(木)19:00 開演

場所: 茨木市クリエイトセンター・センターホール

指揮者: 松岡 究
アマービレフィルハーモニー交響楽団

ソリスト: 鈴木舞(ヴァイオリン)、柏本佳央理(ピアノ)

ブルー音符プログラムブルー音符

アマービレフィルの皆様によるモーツァルトの魔笛”序曲”に始まり、

前半最後はヴァイオリニストの鈴木舞さんがサン=サーンスのヴァイオリンコンチェルト。

後半はワタクシ柏本がベートーヴェンのピアノコンチェルト第5番”皇帝”のソリストを務めます。

違う楽器でのコンチェルト2本立てという
大変豪華なコンサートです









ベートーヴェンは20代後半から始まった難聴に苦しみながらも、自身の才能を信じて作曲し続け、民衆のために音楽を作った最初の音楽家と言われています。

ナポレオン軍の爆撃を受けるウィーンの戦禍で作曲されたという背景を感じさせない、ベートーヴェンのすさまじい精神力と溢れんばかりのヒーロー感と、完全な調和の中にあるような2楽章、民衆を鼓舞するかのような3楽章。。

ミュンヘンでも年に数回は必ず誰かが演奏しているほど、ドイツ人も大好きな作品です。彼のこの音楽の魅力をこの機会に多くの方に届けられたらと願っています。

チケットご希望の方は是非、DMくださいませ🙇‍♀️



ここからは私のつぶやきです。

ベートーヴェンの音楽にはよく、議論や主張のような瞬間があります。


日本にいる頃の私はベートーヴェンが理解しづらかったのですが、ドイツで11年も生活していると、ドイツの考え方の根本に”議論する”ことの重要性があると感じます。


子供たちは学校でも”意見を持つこと”が大事だと学びす。それが間違いかどうかはあまり関係なく、それを「正当化」し、一旦その立場をとるということも大事にします。

(どうして練習してこなかったか屁理屈を立てる生徒には、「クソガキ、、」と思うこともしばしば。(爆))




最終的に、相手との討論の後で自分の主張が間違っていると納得したら、すぐに逆の立場をとってその立場を主張し始めたりもします。その立ち回りの単純さに、私はいまだに付いていけず、すげぇ、、と思ってしまいますが、、(言葉遣いが汚くてごめんなさいませ)

この曲を練習していると、当時のベートーヴェンが、新しい市民階級の思想へと移り変わる時代の最中でホイリゲで仲間とつい熱くなって議論している、「違う!」とか「なんでやねん!」みたいな、音楽的ツッコミシーンが思い浮かんでしまう私です。
(そこは大阪のままです。)


ベートーヴェンは哲学者ゲーテが大好きだったり、交響曲第9番にシラーの詩を引用したりと、哲学に傾倒した人物でしたから、実はたくさんの言葉を音楽に昇華したのでは、と感じます。



先週、10年ぶりに関西に完全帰国した知り合いからは、「溶けそう、、立ってるだけで汗だく、、🫠」と関西の想像を絶する暑さだと伺っておりますが、、




そんな猛暑の中、お越しくださる皆様には最高の音楽体験をしてもらいたいので、最後の仕上げに励みます


追記: 昨日は鹿児島で地震があったんですね、天災は本当に恐ろしいですね、、


皆さまどうぞ、安全・健康第一の夏をお過ごしください🙏二重丸