シューベルトの歌曲とFrau Piccin | ドイツ暮らしの情報

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ドイツで音楽の仕事などしてる大阪人です。

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海外に興味のある方に向けての情報、またはただの呟きに付き合って下さる方との繋がりを求めて、こちらでの暮らしの様子を綴ります。

昨日、歌手のフライアと2度目の
コンサートでした! 

曲はシューベルトの歌曲集 作品23


4曲通して演奏したのですが、
1曲目のDie Liebe hat gelogen D750は単一でよく歌われていて、
2-4曲目までの通し演奏は珍しいらしかった。

  • No. 1 D 751, "Die Liebe hat gelogen"  (1822)
  • No. 2 D 743, "Selige Welt"   (1822?)
  • No. 3 D 744, "Schwanengesang" (1822?)
  • No. 4 D 761, "Schatzgräbers Begehr" ['In tiefster Erde ruht ein alt Gesetz'] (1822)


やっぱりシューベルト歌曲いいわ、、♡

ランキング付けられへんレベルで。
どれも好きやわ、、、

3番は歌詞は陰気すぎるけど、(私はどうやって死の恐怖を嘆くのをやめることができようか、、的な話)

音楽はむちゃくちゃ、美しいから。
2番とのコントラストもすごく好き。


2番は歌詞が好き。

勇敢な前奏からポジティブな歌詞が始まって。

Ich treibe auf des Lebens Meer! 
私は人生とゆう大海原を漂うのさ!

以下貼り付け。

Ich sitze gemut in meinem Kahn,
Nicht Ziel, noch Steuer, hin und her,
Wie die Strömung reißt, wie die Winde gahn.

Eine selige Insel sucht der Wahn,
Doch eine ist es nicht.
Du lande gläubig überall an,
Wo sich Wasser an Erde bricht.


gahnというのはgehenの古い言い方らしいです。

この船はどこにいくのかわからない、
でも答えは一つじゃない。
私は身を任せ、信頼しきっているのだ、この潮がどこへ私を運んでいくのか。


むっちゃいい!私の訳は適当すぎるけど見逃してください。

さらに4番は地下で宝を掘る男の独白的な曲。

ピアノの伴奏が絶妙すぎる。
一生土を掘ってる感じの左手に、
一緒に沈んで行く身体のような右手。
うん、私の自己満解説はこの辺にしておこう。

とにかくおもしろい表現の数々が散りばめられた4曲です。


素晴らしく決まってる転調やら
盛り上がったあとの後奏の美しさ、
そこからの一時停止←シューベルトあるある
 
改めて深く尊敬しつつ演奏できた事がなによりでした。















ところでですね、

1. Die Liebe hat gelogen (愛は欺いた)


に関して、
全然全く、関係ない話してもいいですか?












私いまミュンヘン市内で家探し中でして、

先週とある魅力的物件から、

「連絡ありがとう。
もしあなたがこの物件に興味があるなら、
私はあなたにこの部屋を提供できるかもしれません。詳細を送ってください。」

的な返信メールが!(100件近く応募してるのにpositiveな返信はこれだけだった!)

2部屋30m²
家賃550 euro
Sendlingerstraße 〇〇(ミュンヘンの中心にあるショッピング通り)

破格かつ、立地も最高
アザム教会という素敵な教会も目前。



なんてこった、、、!!ラブラブラブ







と大喜びして詳細を送る。



翌日、、、



「連絡ありがとう。
あなたは待ちリストの一番上なので、私はあなたにこの部屋を提供します。」


ヤッターーーーーー笑い泣き




一時間後、、



「私はいまスイスに住んでいてミュンヘンには来られません。下記のサイトから鍵を渡す人を派遣するので、まずは敷金を振り込んでください。11,500€」


、、、






ちょいちょいちょい待てぃー!




詐欺なの?
え、これがあの詐欺なの?
この敷金も微妙に払えんでもない金額、、
絶妙な設定価格、、、

いや、でも、


昨日むっちゃメールで普通にやり取りしたじゃないですか!和やかな人やと思ってたのに!演出だったのね、、Frau Piccinさん、、、



信じてたのにーーーー、、、









、、、




(私の頭の中、、Die Liebe hat gelogen
 









(Die Liebe「愛」→Die Miete「賃貸」に聴こえてる、、、)









その後、このFrau Piccinさんは、



しつこく、

私は詐欺じゃないわ、私を信じて!!!と何度も連絡してきたものの、やっと諦めたようでした。良かったわ、、

余りにしつこいから、
本間は詐欺じゃないんかと思って
支払ってしまおうかと思う一歩手前までしつこかったわ、、
それが一週間前。




しかし昨日、


別のサイトで別の物件から、
またFrau Piccinからの返信があって、



「連絡ありがとう。
もしあなたがこの物件に興味があるなら、
私はあなたにこの部屋を提供できるかもしれません。詳細を送ってください。」





ピッチンさんキターーーーーーー笑い泣き笑い泣き









何故か一回騙そうとした
私の名前を覚えていない!


逆にすごいわーーーー笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き









とゆう、Frau ピッチン(絶対イタリア人)
さんとの謎の思い出ができた曲を、

昨晩は熱演したのでした。








ちなみに、いつも感動してしまう
白井光子さんの歌を私のしょーもない小話に流してしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。



でも普段聞いている演奏なので、
実際に頭の中に流れたのはこの音楽だったのです、すみません。。滝汗