現代音楽コンサート | ドイツ暮らしの情報

ドイツ暮らしの情報

ドイツで音楽の仕事などしてる大阪人です。

生活や音楽や、
海外に興味のある方に向けての情報、またはただの呟きに付き合って下さる方との繋がりを求めて、こちらでの暮らしの様子を綴ります。

おとといは現代音楽ばかりを集めた

アンサンブルコンサートでした!!




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かなり長いこと
近況報告的なブログを書いていないですが。。



去年秋から在籍している課程で、
このプロジェクトは3度目。


毎度ミュンヘン音大の作曲課程で勉強する学生や卒業された作曲家の
書き下ろしほやほや作品から、

すでに出版されている現代音楽作品等々を
取り扱っているバライティーに富んだプロジェクトです。



今回私が弾いたのは2曲。



Galina Ustvolskaya (1919-2006)

Komposition nr.1 – "dona nobis pacem"Trio Klavier 

作曲 1番?と訳せばいいのかな。

チューバとピッコロとのトリオという現代音楽にしか出てこんやろう組み合わせで。

私は拳で弾く、とか 手の縁で弾く(つまりチョップですね)、とか、手の平と指全部使って弾く!とかの指示通り弾いて、

チューバの音量にも負けない掛け合いはできたかと思いますが、

昨日は腕がだる〜くなりました。




Tom Smith (*1988)
Concertino im Kopf

頭の中のコンチェルティーノ、というピアノコンチェルティーノです。

編成はピアノ、チェリスタ、アコーディオン2台、ギター、フルート、クラリネット、ファゴット、トロンボーン、チューバ、パーカッション。ちなみに今回が初演。


作曲家のトム・スミスさんは、テノール歌手兼オルガニスト兼ピア二スト兼作曲家という多才なお方…で、更に、むっちゃ優しいお方でした(O_O)✨


細部までハーモニーの美しい作品で、彼の色彩感覚をたくさん楽しめた作品でした。

こちらは演奏するのがかなり難しくて、この2〜3日は弾きこみました。

本番の後は楽器の方々と指揮者の先生に好評を頂いて、ホッとしました。

現代音楽の経験もヨチヨチ歩きの少しずつですが、確実に増えてきています。


現代音楽はこう、という縛りや括りが出来ない分野だからこそ、

ただその作品と向き合うことでしか見えてこない発見があって、いつも刺激的です。



それにしても、吹雪の中、現代音楽を聴きに来てくださって、温かい拍手を送ってくださった観客の皆様に本当に感謝でした(*^^*)