Bump of killer kids -51ページ目

神にお願い

少年はどうしても欲しいおもちゃがあり、神様に100ドルくれるように手紙を書くことにした。
神様宛の手紙を受け取った郵便局は気を利かせて、その手紙を大統領に送った。
大統領補佐官は、その無邪気な手紙が大統領を喜ばせるだろうと、多くの大統領宛の手紙の束にそれをもぐり込ませた。


それを読んだ大統領は、ほほえましく思い、その少年に5ドルだけ贈ってやることにした。
小さな少年に100ドルは大金過ぎると思ったからだ。
それを受け取った少年は大喜びして、早速礼状を書くことにした。


神様、ありがとう。
あなた様は政府を通じてお金をお送り下さいましたが、
いつものことながら、あのカスどもが95ドルも税金を差し引いてしまいました。
どうか天罰を下してください。

バイオリン

ある町の骨董屋。
店に並べられている骨董品の中には一挺のバイオリンがあった。

ある日、店に一人の男の子がやって来ると
店の主人に「あのバイオリン、いくらですか」と訊いてきた。
主人が値段を言うと、男の子は「・・・全然足りないや」
とうつむいてがっかりした様子だったが、顔を上げると
「お金もって、また来ます」と言って帰っていった。

数日後。
主人は男の子が新聞配達のバイトを始めたことを偶然知る。
男の子は、その体には大きすぎる自転車に新聞を積んで坂道を登っていた。
一生懸命ペダルをこぐ男の子の姿を、主人はじっと見つめていた。

それからしばらくたったある日。
主人がいつものように店番をしていると、身なりのいい男性が店を訪れた。
男性は店の中の骨董をいろいろと眺めていたが、バイオリンに目を留めると
主人に向かって「あれはいくらかな」と訊ねてきた。
主人が「いえ、あのバイオリンは・・・」と口ごもると
男性は「なんだ、売り物じゃないのかい。しかし私はあれが気に入ったんだ。これでどうだろうか。ぜひ譲って欲しい」
とバイオリンの値段の何倍もの額のお金を取り出し、主人の前に置いた。
主人は思いがけない金額を前にして、少しの間考えていたが、やがて
「申し訳ありません。やはりお売りするわけにはいきません」と男性に告げた。
「やっぱりダメか。残念だが、仕方ないな」男性はそう言うと帰っていった。

それから数ヵ月後。
「あのバイオリン、まだありますか?!」
新聞配達で貯めたお金を持って、男の子が店にやってきた。
しかし、店の中にバイオリンは見あたらない。
男の子がキョロキョロと店内を探していると
「待ってたよ」
主人は男の子に微笑みかけ、あの日以来、誰にも買われないように奥の棚にしまっておいたバイオリンを持ってくると、男の子の前に差し出した。
ぱあっと笑顔になった男の子が目をキラキラさせて、バイオリンを手にしようとしたその時、

バ  キ  ン  ッ ! !

主人の手がバイオリンをへし折った。
呆然としている男の子に向かって、主人はうれしそうに一言。
「これが私の楽しみ」

おかんと電話

うちのおかんと電話


「みんな元気だこって~。父ちゃんはタケさんとこ行っとる。

じいちゃんはさっき薬飲んだけん眠ったように死んどる。

あっ!今ばあちゃん帰ってきたけん電話かわるね!ばあちゃんちょっとー!」


え!?おかん!?今おじいが何て??おじいはーーーー!!!!