Bump of killer kids -50ページ目

ホシイモノ

道路を80キロの制限速度で、男が運転していた。すると、助手席に座っていた男の妻が意を決したように話し始めた。

「あなた、わたしたち、今年で、結婚10周年ね。それなのに、とっても申し訳ないんだけど、あなたと離婚したいの」

夫はそれを聞くと、何も言わず、黙ってアクセルを踏んだ。車の速度は時速90キロにあがった。
妻が言った。

妻:「怒らないで、あなた。実は、あなたの親友のジミーと私、しばらく前からつきあってるの。彼のアレって、とっても情熱的なの・・・。それは私たちの結婚生活にはなかったものよ」

夫は押し黙ったまま、さらにアクセルを強く踏み込んだ。
妻が続ける。

妻:「自宅と土地の名義、それに株式は私のものにしたいの。あなたには現金があるでしょ・・・これって公平でしょ?」

妻がそう言うと、車の速度はさらに100キロにあがった。
妻はそれには構わずに続けた。

妻:「あ、子供の養育権も、もちろん私のものよ。あの子も私になついてるし・・・」

車の速度は120キロにもなり、路肩をはずれたかと思うと、道路脇にあるコンクリートのビルのほうに向かって走り始めた。
妻が言った。

妻:「あなたの方で欲しいものは、ほかに何かあるかしら?」

夫がようやく口を開いた。

夫:「いらない。本当に必要なものは、こちらにあるから」

妻:「本当に必要なものって?」

妻が不審げに尋ねた。
車の速度が140キロになり、コンクリートのビルに衝突しようとする目前、夫が答えた。

「こちらにはエアバッグがあるのさ!」

腐ったミカン

「腐ったミカンは取り除け!」


「俺たちは腐ったミカンじゃない!って言うか、ミカンじゃない!」

アウトロー

交通量の少ない交差点で赤信号の横断歩道を渡ろうとしたら
園児を連れて散歩中の保母さん(結構かわいい)に
「影響を与えるので子供たちが見ている前で信号無視しないでください」
って言われたとき、ちょっとアウトローな時間に追われるビジネスマンぶって子供たちに
「ボク達、ルールを守ってるだけじゃこの世界は生きていけないんだぜ」
ってかっこつけて去ろうとしたら軽トラに轢かれた