船長
燃えさかる戦艦を目前にして、
艦長:「いいか、私は艦長としてこの船と運命を共にする。諸君さらばだ!」
船員:「艦長!お願いですから私達も一緒に・・・」
艦長:「駄目だ!救命ボートは一人乗りなんだ」
裏切り
ある男が、病弱で、死の床につく妻の手を握っている。
妻:「トム、わたし・・・・わたし、お別れする前にどうしてもあなたに言っておきたいことがあるの」
トム:「いいんだよ、もう、いい。どんなことをしたにせよ、わたしはもう怒ってはいないよ。
何も心配することはない」
妻:「いいえ、トム。わたしは長い間、この秘密を抱いて苦しんできたの。
でも、もう白状しなければならないわ。わたし・・・わたしずっとあなたを裏切っていたの。
あなたの親友のマイケルと不倫してしまったのよ。本当に、本当にごめんなさい」
トム:「ああ、それは分かっていたよ。わたしがなぜおまえに毒を盛ったと思うのかね」
結婚
彼女に特に不満はなかった。
顔はまあまあ。性格は気さくで仕事もよくやっている。
でも俺は結婚をする気になれなかった。
彼女は結婚をしたがっていて、何度めかの結婚観の違いからくる言い争いのときに、
別れる覚悟で思いのたけをぶつけた。
結婚という制度に縛られたくないこと。自分の世界を大事にしたいこと。
彼女といつまでも新味のある関係を続けたいこと。
彼女はしばらく黙っていたが、やがて「わかった」と言ってくれた。
そうして週の何日かを彼女の家で過ごす生活が、何年か続いた。
俺と彼女も30代の後半にさしかかろうとしていた。
ある日俺の母親が倒れた。
脳卒中で一命はとりとめたが、介護が必要な身になった。
俺には父親はおらず、(離婚)俺の手にすべてがのしかかった。
俺は彼女に援助を求めた。俺の家に来て介護を少しでも手伝ってくれと。
もちろん恥知らずなのはわかっている。
でも土下座して頼んだ。その後の人生は彼女のために生きると誓った。
やがて彼女は微笑みながら
「ずっとこの日を待ってたの」と言い
俺の前から去った。