Bump of killer kids -18ページ目

Akebono

静まり返る場内。
ゴングが鳴る。
実況「始まったァァァァァッッッ」
ホイスが飛び出し、曙に速攻タックルを仕掛ける。
しかし曙の強烈な張り手がカウンター。
リングの反対側まで吹っ飛ぶホイス。
ホイス「~~~~~~~~~~ッッッ」
実況「当たったァァァァッッ 強ォォ烈な曙の張り手がッッ ホイスを捉えたァァァッッ」
湧き上がる会場。ホイスの前に立ちはだかる曙。
曙「もしも・・・・君がこれまでの僕の試合を観て
  あれが僕の実力だと思っているならば・・・それは大いなる勘違いだ」
ホイス「・・・・・・・!?」
曙「これまでの5試合・・・・あれは僕が格闘家としての勘を取り戻す為の準備運動に過ぎない・・・・・」
曙「一年あれば充分だった」「僕は今ッッ横綱だったあの頃の力を取り戻したッッッ」
ホイス、曙にパンチを放つが張り手で難なく弾かれる。
ホイス、汗。
観客「ホイスの攻撃が・・・・通用しないッッ!?」
ホイス、タックルを仕掛け、曙を捉える。
しかし曙、微動だにしない。ホイスの脳裏に巨大な岩を抱えているビジョンが。
ホイス「バッ・・・・・バカなッッ!?」
曙「相撲取り、そんなヤワな当たりじゃあ通用しないね・・・・・」
曙、ホイスをおもむろに掴む。
曙「貴乃花の方がはるかにイイぶちかまししてきたよ」
実況「曙ッッ やぐら投げだァァァッッ」
轟音と供にリングに叩きつけられるホイス。
ホイス「きぁfbjbfkjkfb、fんblkんgblkbッッッ」
のたうち回るホイス。曙は更にホイスの頭を掴んで顔面に張り手をかます。
実況「つッッ・・・・・・・・強ォォォォいッッ 曙ッッ 強過ぎるッッ」
曙「教えてやるよッッ 何で横綱が300年で68人しかいないのかッッッ」

ファイナルアンサー

「……正解! いよいよ次の問題で100万円、という事ですが、自信は?」
「愚問ですね、さっさと1000万持って帰りたいくらいですよ」
「すごい自信だ! ……では問題。『次の漫画のうち、アメリカで実写版の映画が放映されるのはどれ?
A、北斗の拳  B、ジョジョの奇妙な冒険C、ドラゴンボール D、魁! 男塾』」
「………っ!」
明らかに動揺を隠せない回答者田中。
「時間はたーっぷりあります。ライフラインも3つ残っている。」
そう話しているが、みのの表情は「さっさと答えろ」と言わんばかりの顔をしている。答えは勿論Cだ、Cなのだが……。
「……ええと、Cです、ね。はい」
「ファイナルアンサー?」
ここでファイナルアンサーと言ってしまえばどんなに気が楽なのか。
次の問題に進み、当然私はその問題も楽に答える事が出来るだろう。
が! ここでジョジョが出てきた以上! 触れん訳にはいかんだろうッ!
「…ふ…ぞ…ート……も…ほど…ヒー」
なにやら呟く田中。
「……え!?」
「るえる…ハ…ト つきる…ど…ト」
「え? なんと?」
「震えるぞハート! 燃え尽きる程ヒィート!」
「え? え?」
「答えはC! だが俺はあえてこう言おう! 映画になる期待と希望を込めてBと!」
「ファ……ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーッ! そしてお前は『残念、正解はCのドラゴンボール』と言うッ!」
「…………………………残念ッ! 正解はCのドラゴンボール! ハッ!」
バー( ´-`)ーン
「アリー・ヴェデルチ!(さよならだ!)」
感涙を流すみの。そして惜しみない拍手と湧く会場。
決して語られる事の無いミリオネアがそこにあったという……。

富士山


fuuji