ふるさと出雲より、来月2日告示の市長選挙への出馬要請をたくさんの市民の方々、団体より頂きました。先般の帰省の折には、現市政への溜め息や諦め、無投票での再々選という流れに対する疑問など、多くの地元の声も拝聴しました。現在の出雲を「なんとか変えて欲しい、動かして」という先輩や同世代、後輩世代からの私に対する期待の眼差しや握手は、心に響きました。
 帰京後も懐かしい同級生、市政OBの方々より思いがけないお電話、メールでの激励を頂きました。育てて頂いたふるさとへの恩返しという気持ちも相まって、前向きに熟慮検討して参りましたが、告示日まで1ヶ月をきり「こなれのわりい はなしだども」結論として、残念ながら今回は環境が整わないことから、出馬しないことと致しました。今回のご要望に添えず、関係者の皆さん、ご期待頂きました皆々様には、申し訳ない気持ちとともに、心よりの御礼を申し上げます。
 戦前より続く地方自治財政「3割自治」というレジームは、近い将来破綻します。国が7割もの税金を負担する政策機能と財政力を失うから。平成の大合併という自治体の集約集積によるリストラの駆使は、合併後の地域格差を助長し鄙の地域の消滅化は加速しています。地方移住、交流人口増加の政策と活動は現在、強い風が吹いていますが、風は流れ、そして、いつか止むものです。地域に吹く風から雲出づらせ、慈雨を降らせ、実りの種をその土地から芽吹かせ育て新しい実りを収穫しなければなりません。しかし、残念なことに多くの地方で、成果の出ない刹那的、形骸な施策でその場しのぎの税金の使い方が行われています(島根県は頑張ってます!)。
 出雲もまさに当事者。人口減少と少子高齢の加速という重き荷を負いながら、借金財政は全国でも上位クラス。これらの問題に対して無為無策の姿勢を取りつづけることは、市民生活の幸せと未来を奪う行政の放棄を意味します。出雲には豊富な宝が隠れています。

 絶えず役所に世間の風を吹き込むこと
 内外のヒューマンストックと活用
 市政の方向提示、市のPRこそトップの仕事
 市民の利得を本とし、嫌悪を離れ事を為す

 齢八十を越えた、ひとり暮らしの母が住む町、ひとりの息子としても、出雲の進歩を願います。
 そして、私自身、今回の頂きましたご縁を大切に、これから出雲のお役にたつことを始めていきます。ふるさとへの志を秘めつつ。
 
「志と野望とは異質なものである。志は感動があり共感が残されていく。野望とは欲望を誘いやがて崩れて空しさを残すだけである」
(卜部忠治先生)