
石原慎太郎元知事が出席して、行われた都議会の特別調査委員会「百条委員会」。豊洲市場土地購入に係わる疑惑について70分という短時間の質疑が行われた。お白州に石原さんを引っ張り出したという舞台演出のみの空虚な時間が流れて終わったように思えたのは、私だけだろうか。
そもそも、都庁サイドで調査解明すべき内容であるはずなのだが....庁内ガバナンス不全の状態に陥っていることの証左なのか?それとも、伏魔殿と揶揄される都庁の体質なのだろうか?都議会が、重要な予算案審議と平行してまで、百条委員会を設置したことが私には今一つ理解できていない。
さて、豊洲問題の核心のひとつが、石原元知事の政策判断と責任論である。
この追及に係わり私が現職都議であったなら、まずはじめに都に対して資料請求を行う。「東京都事案決定規程」に基づき総務局長が保管しているはずの所謂“職務権限書”である。築地市場の豊洲移転問題について、時系列に誰がその職務権限=責任を有していたのか。東京都の行政を総理する知事はすべての結果責任を負うのは当然のこと。しかしながら、組織として行政事務執行の職務分掌と権限は、知事、副知事、局長~課長補佐に至る管理職にそれぞれ分け与えられている。そのルールが事案決定規程であり、知事が示すその内容が人事政策、政策運営の背骨となる。
今回の豊洲問題の事業執行責任者は一体誰なのか?その客観的事実は、石原さんの曖昧模糊とした記憶と証言から引き出すのではなく、公文書に記載されているはずである。