【耳閉塞感と聴覚過敏】
耳のつまりの原因
耳のつまりは一般的には耳管開放や耳管狭窄、中耳の炎症などが主な原因と考えられています。
耳管を通したり、炎症を抑える投薬をすることで楽になる方がおられる一方で、耳閉感がなかなかとれない良くならないという方もおられます。
なかなか取れない耳閉感は良くなったかなと思うと、また詰まってきたというように繰り返し起こるという特徴があります。
耳のつまりは恐怖や驚きがきっかけ?
耳のつまりは気のせいです。。。。
なんて言うつもりは全くありません。
うたた寝していて突然ビクッとしたり、入眠時に落下する夢を唐突にみてビクッと起きてしまうようなことを経験したことはないでしょうか?
疲れが溜まったり、精神的なストレス、カフェインのとりすぎなどによって起こる、ビクッとした状態をミオクローヌス(ジャーキング)といいます。
自分自身でコントロールが効かない筋肉の痙攣のことですね。
筋肉が勝手に反応するのは無駄な動きではなく、とっさの事態のときに身体が勝手に動く進化の過程で人が身につけたものなので生きていくのに必要な身体に備わった機能と言えます。
耳のつまりは鼓膜周辺の耳小骨筋のミオクローヌスによって引き起こされると当院では考えています。
耳小骨筋(アブミ骨筋)の反射で引き起こされる不快感
耳小骨筋と聞いてもピンとこないかたが多いと思います。
鼓膜はほとんどの方は知っていると思いますが、鼓膜を太鼓のようにピンと張っているのが耳小骨筋です。
耳小骨筋は2つセットで構成されていおり、
一つはアブミ骨筋
耳小骨という音を伝える骨にくっつく筋肉です。
もう一つは鼓膜張筋
鼓膜を引っ張る筋肉です。
アブミ骨筋は鼓膜を後ろに引っ張る筋肉で、
鼓膜張筋は鼓膜を前側に引っ張る筋肉です。
耳閉感を感じたことがある方はわかるかと思いますが、押さえつけられる圧迫を感じます。
アブミ骨筋が単独で収縮(緊張)すると押さえつけらるよな圧迫感を感じます。
アブミ骨筋が鼓膜張筋抜きで単独で収縮する状態はアブミ骨筋反射と呼ばれる状態のときに起こります。
アブミ骨筋反射と聴覚過敏
アブミ骨筋反射は70〜100dbの音が突然聞こえたときに発生すると考えられています。
70dbはセミの音くらいで、100dbは電車が間近で通るくらいの音です。
騒音によってアブミ骨筋反射が起こると、音を伝える耳小骨の動きが鈍くなるとともに鼓膜が後ろに引っ張られた状態が続きます。
音に慣れるとすぐに反射は解除され元通りになります。
騒音に繰り返しさらされると連続でアブミ骨筋反射が引き起こされますが、反射による筋収縮を繰り返すと筋疲労に発展し、その筋肉はうまく働かなくなるという状態になります。
アブミ骨筋がうまく働かなくなると音を伝える耳小骨で音の調整がしにくくなり、聴覚過敏になってしまいます。
聴覚過敏になると音による恐怖やストレスが引き起こされるので、アブミ骨筋反射が引き起こされやすくなり、悪循環になります。
耳のつまり感を改善する3つのポイント
耳のつまりはアブミ骨筋と鼓膜張筋のバランスが崩れることによって引き起こされます。
繰り返す耳のつまりをおこなさないようにするには
- アブミ骨筋反射が起こらないように苦手な音を避ける
- 聴覚過敏が引き起こされる精神面の緊張を緩める
- ノドの筋肉と呼吸筋を緩める
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