【明らかになった耳鳴りの原因から治し方を考える⑩飲食と呼吸】
前回のブログ
明らかになった耳鳴りの原因は、脳の抑制系の神経活動の低下である。
東洋医学では脳の抑制系の神経活動の低下を「先天の気の不足=腎虚」の状態と説明できます。
腎虚を治すには法則があり、法則を理解することが頑固な耳鳴りを改善する秘訣となります。
腎虚と年齢
腎虚をうまく説明しているなぁというコマーシャルがあります。
女は7の倍数、男は8の倍数で体調の節目があるという内容。
ネタ元は東洋医学の経典「黄帝内経・上古天真論」の一節です。
帝曰:
人年老而無子者,材力尽耶,将天数然也。
岐伯曰:
女子七歳,腎気盛,歯更髪長;二七而天癸至,任脈通,太衝脈盛,月事以時下,故有子;三七,腎気平均,故真牙生而長極;四七,筋骨堅,髪長極,身体盛壮;五七,陽明脈衰,面始焦,髪始墮;六七,三陽脈衰於上,面皆焦,髪始白;七七,任脈虚,太衝脈衰少,天癸竭,地道不通,故形壊而無子也。
丈夫八歳,腎気実,髪長歯更;二八,腎気盛,天癸至,精気溢寫、陰陽和,故能有子;三八,腎気平均,筋骨勁強,故真牙生而長極;四八,筋骨隆盛,肌肉満壮;五八,腎気衰,髪墮歯槁;六八,陽気衰竭於上,面焦,髪鬢頒白;七八,肝気衰,筋不能動,天癸竭,精少,腎蔵衰,形体皆極;八八,則歯髪去,腎者主水,受五蔵六府之精而蔵之,故五蔵盛,乃能写。
今五蔵皆衰,筋骨解墮,天癸尽矣。
故髪鬢白,身体重,行歩不正、而無子耳。
腎虚を補う法則
①先天の気を補うには後天の気から
②腎水は肺金から補う
肺の金穴とは「経渠」
腎の金穴とは「復溜」
となります。
呼吸法のセルフケアを会得することでも腎虚をコントロールできるでしょう。
ただし呼吸法はちょっとむずかしいです・・・
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