5月病
5月病に対する東洋医学の観点と鍼灸がどのように考え治していくのかをお伝えしていきます。
目次
- 5月病とは
- 5月病の症状
- 5月病で気をつける点
- 5月病の治し方
- 5月病に使用するツボ
- まとめ
5月病とは
5月病は医学用語ではなく、俗称で新しい仕事や学校に適応できない状態で不眠や倦怠感、不安感が強くあらわれる状態をいいます。
4月に新学期や新しい仕事が始まりますが、日本ではゴールデンウィーク挟むために多くの方が新しい環境に適応できないために多くの方が不調を訴えています。
ゴールデンウィークの長期間の休みは日本独特のものなので、5月病が日本では深刻な社会現象となっています。
5月病の症状
5月病は医学的に言うと、うつ病や適応障害と分類されるので、症状が幅広すぎるために「これが5月病の症状だ」というものが特定できていません。
下記の症状がに該当する場合は5月病と考えられます。
□夜中に何回も目が覚める、熟睡感がまったくない
□食欲がわかない、味が感じにくい
□人間関係について悩みがある
□学校や会社に行けない
□自分を責めてしまう
□人と会うことに恐怖を感じる
□鏡で自分を見たくない
□強い倦怠感
□集中力できない
5月病で気をつける点
一昔前は5月病は気のせいと切って捨てられることが多かったですが、最近は「うつ病」や「適応障害」とに関連性も指摘されるようになってきて一つの精神疾患もしくは軽度のうつ病とみなされるようになり、社会的にサポートも整ってきています。
しかし5月病と自覚できるまではただ単に、怠けているだけとか、どうしても遅刻してしまうなどと誤解を受けてしまうことが多いようです。
5月病になってしまう方は物事にまじめに取り組む、手抜きができない方に多く見られます。
周囲に期待しない、自分に厳しくしないようにすることで乗り切っていくことが大切だと考えています。
5月病の治し方
5月病は環境の変化やもともとの精神的な体質によるものはもちろん大きいですが、東洋医学的には4月5月の春から夏に変化する季節を重視しています。
この時期は五臓六腑でいう【肝】の病が多く見られる時期と考えられています。
5月病には目の症状や怒りや抑うつなどの精神症状を伴うものとしてとらえて五臓六腑の【肝】を治療するように常に意識して治療にあたります。
【肝】とは
東洋医学の【肝】は西洋医学の【肝臓】の概念とは違い、肝臓よりも複雑なものととらえています。
肝臓そのものの機能プラス怒りや抑うつなどの精神状態や眼科の症状なども含まれます。
5月病に使用するツボ
5月病は【肝】の病と東洋医学はとらえているので、【肝】に作用するツボを多く使用します。
・太衝は頭のほうに上った気を下に引き下げる作用があります。
・期門は【肝】の働きを助け、気持ちを穏やかにする作用があります。
まとめ
5月病は新しい環境に適応するまでの期間に出現することが多い症状です。
自分を追い詰めずに頑張らない、気張らないという気持ちで日々を乗り切っていく、しんどい時は休むことも考えてください。
鍼灸治療や漢方はあなたの心身の補助に使って緩やかに回復する手段となるでしょう。
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