木もれび鍼灸院の弓削です。
料理が好きで、休日はほとんど作っています。
作るのは、ほとんど中華料理です。薬効や季節に合わせて作っています。
夏バテで食欲の落ちている方、実は熱中症の一歩手前の方。
そんな症状は『胃腸の冷え』からくる場合がほとんど。
胃腸の冷えはスーパーで買えるスパイスで解決しましょう。
日本で安く買える栄養満点の食材
今日スーパーをブラブラしていると、鳥の心臓が安く売っているのを発見しました。
鳥のモモ肉や胸肉、手羽先は日本人は好んで食べますが、鳥のホルモン系はあまり食べませんね。
牛のホルモンよりも臭みが少なく食べやすいのに・・・
だいたいどこに行っても安く売ってくれているので嬉しいですが。
焼き鳥ではポピュラーですが、どう食べていいのかわからないのか家庭料理で出てくることはまずないでしょう。
鶏肉のホルモンにはビタミンが豊富で、肌の状態を良くしたり、咽喉などの気管の状態を健康に保つための栄養素が豊富に含まれています。
ハツのクミン炒めを作ってみました。
中国の庶民の味付けは『クミン』
中国に留学中は週に三回は鳥の心臓を食べていました。
他にもグロすぎてひかれるようなものも良く食べていました。
中華料理というか庶民の味ですが、鳥の心臓といえば『クミン』というスパイスで味付けしたものが一般的です。
クミンは辛みとカレー風味のきつい感じのスパイスで、肉の臭みを消したり、食中毒の予防のために、中国の汚い串焼き屋や屋台でよく使われています。
クミンの匂いを嗅ぐだけで数年前にタイムスリップできます。それほど強烈なスパイスです。
日本人の食事前の悪い習慣
東南アジアなどから日本に観光に来た人が困ることを知っていますか?
外食に行くと必ず出てくる氷入りの冷たい水です。
東南アジア圏の人は、特に中華系の外国人は食事前は絶対に冷たい飲み物を飲みません。
食事前に冷たい飲み物を胃に入れることは、身体の不調の原因になることを知っているからです。
日本人は夏場、冷やした飲み物が大好きです。
夏の盛りを過ぎる頃には、ほとんどの人が胃の不調から、食欲が落ちたり、食中毒になるほど胃の粘膜を傷つけています。
冷えきって傷ついた胃腸を治してくれるクミン
クミンはスパイスですが、漢方薬の原料になる薬草でもあります。
漢方としての薬効は『胃を温める』ということです。
漢方薬として胃腸の冷えからくる、胃痛、消化不良、女性なら月経不調などに使われることが多くあります。
中医学では冷えの事を『寒邪』と言い、激しい腹痛、コリや痛みの原因になると考えられています。
クーラー病も寒邪と言えます。
クミンは今の時期に胃腸を冷やしている方にお勧めしたいスパイスです。
身近にあるもので胃腸の冷えが取り除ける
クミンをはじめ、胃腸を温めてくれるスパイスはなかなか料理に使いづらいですね。
まず鳥や牛のホルモンを家庭では、ほとんど料理しませんし、外食でもクミンを使ったお店はよほどマニアックな所でないと提供しないと思います。
実はカレーのスパイスにクミンをはじめ胃腸を温めてくれるスパイスがふんだんに使われています。
ただし、固形の固められたカレーのルーはそうした胃腸に対しての温める作用はありません。
固形のカレールーの○ーモントカレーなどは油で固められているので胃に対して逆に負担をかけてしまいますし、香辛料の量も抑えられています。
私のお勧めはエスビーのカレー粉です。
純粋にスパイスだけの配合なので、たくさん食べても、胃腸を傷めることもありません。
最近、胃腸の調子が悪いと感じたら、赤い缶のカレー粉をぜひ料理に使ってみてください。
参考:
クミン(馬芹子、孜然)の中医薬の薬効