スポーツドリンク(イオン飲料)によるウェルニッケ脳症の危険性から考える養生指導 | 木もれび鍼灸院(アメブロ)

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スポーツドリンク(イオン飲料)によるウェルニッケ脳症の危険性から考える養生指導


-------2015年4月3日--------

中医学や漢方の治療を受けられたことのある方は、治療後、食事や運動について必ず症状を改善するための養生法を教えてもらいます。

そういった養生法は中医学のベースとなっている黄帝内経の陰陽応象大論を根拠としています。


なぜ現代の栄養学や運動生理学ではダメなんでしょうか?

症状を改善する根拠とならないからです。

最近小児科医がスポーツドリンクやイオン飲料の飲みすぎによる子供のウェルニッケ脳症の危険性を発表し注目されているのをご存知ですか?
イオン飲料
スポーツドリンクやイオン水は高熱で脱水状態のときや、運動時の水分補給によく、医師や栄養士によって勧められたり、CMでもバンバン広告を出していますね。
健康に良いという印象を大部分の方がもっているので、脱水状態でない普通のときも安易に子供に飲ませてしまっている・・・


その健康によさそうな飲料水によって死亡事故まで起きてしまっている。

原因はどこにあるのでしょうか?
それはスポーツドリンクはじめ健康飲料にはビタミンB1が入っていないから。
スポーツドリンクの糖質はすばやく身体に吸収されるように作ってありますが、吸収されてから身体のエネルギーになるためにはビタミンB1が必要です。

ビタミンB1が足りていない状態をチアミン(ビタミンB1)欠乏症といいます。
今回小児科医がウェルニッケ脳症しか危険性を指摘しなかったのは、ウェルニッケ脳症が一番症状が軽いからだと思われます。
チアミン欠乏症になると・・・コルサコフ症候群(脳性脚気)や脚気が起こってきます。
脚気は手当てが遅れると後遺症を残してしまい、最悪死に至ります。



スポーツドリンクは身体に良い。水分補給にドンドン飲ませなさい・・・と言っている人たち。
こんな養生法は殺人未遂か殺人に近いのではないでしょうか?




今は健康に良いという食品が溢れすぎていて、いつかだれかが指摘しなければこれが悪いというのはわからなくなってしまっています。
何を食べればいいのかわからないと迷ったら。。

昔から捨てられずに延々と続いてきた知恵に頼るのが一番賢い。


中医学や漢方で養生法のベースとなっているのは中国の古い経典である『黄帝内経』の陰陽応象大論です。
そこには特定のものを取れば健康になるなどとは書いていません。

古代の人は自然を観察して陰と陽に分けることが出来ることを知りました。
食材や飲み物、人、あらゆるものは陰と陽に分けられます。
健康というのは、陰と陽のバランスが取れている状態だと考えています。
のバランスのとれた生活をしなさいよと勧めているだけです。



木もれび鍼灸院の養生法では全て陰と陽のバランスをとることに重点を置いています。
熱中症予防にスポーツドリンク。
インフルエンザ予防にヨーグルト。
健康の為に1万歩の散歩。
などといった間違った養生法は勧めません。


今あなたが信じている健康法は数年後には命の危険性があるかもしれないし、そうでなくても身体の健康を害するものかもしれません。

古ぼけた書物の中身、もう一度注目してみてもいいんじゃないでしょうか?

ウェルニッケ脳症

ウェルニッケ脳症

説明
:ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって起こる脳症のこと。
原因:飢餓による栄養障害は現在では非常に少なくなったが、アルコールの多飲やインスタント食品の偏食による栄養の偏りなどが発症要因になる。また妊娠悪阻(おそ)(つわり)で食事ができなくなって長期に点滴治療を受けたところ、点滴中にビタミンB1が入っていなかったために発症した例などの、医原性のものも報告されている。症状:ウェルニッケ脳症はビタミンB1欠乏症により、部分的眼球運動障害、運動失調、(記憶障害を伴う)コルサコフ症候群を引き起こす。眼球運動障害では、外側に目を動かせなくなり、寄り目になってしまうことがある。運動失調では、急激に歩行が不安定になりどこかにつかまりながら歩くようになる。意識障害については、特に特徴的な症状はなく、軽い意識障害からこん睡状態になることもある。 ウェルニッケ脳症がある程度回復してくると、目がゆれて、物が二重に見えたり、めまいがしたりする。 精神的な症状により、無力や無気力になり、うつになってしまうこともある。

黄帝内経

東洋医学

説明
:およそ2000年前に編纂された書物。医学に限らず易学、易学、天候学、星座学、気学、薬学、運命学など内容は多岐にわたっている。
中国を発祥とする漢方や鍼灸の基礎となっている。東洋思想である「気」や「陰陽」「五行説」などが特徴。
 現在も活用されている漢方医学の古典である『傷寒論(しょうかんろん)』は『黄帝内経』を基礎に医学書として成立した。つまり、『黄帝内経』を源として現在の東洋医学は成り立っている。残念ながら誰が書いたのかはわからないが、多くの人によって書かれ、伝承された内容をまとめたものである。






-------2017年6月13日追記---------


スポーツドリンクは最近イオン飲料と名前を変えて売り出されるようになっていますが、その危険性についても小児科学会から検証されています。

水分補給に良いとされるイオン飲料やスポーツドリンクなどを多量に飲み続け、健康状態が悪化した乳幼児の報告が、昨年までの10年間で少なくとも24例、31年で33例あったことが日本小児科学会などの調査でわかった。
朝日新聞デジタルから引用
小児科学会
この乳幼児は生後7ヶ月から2歳11ヶ月の間で、33人のうち1人は死亡してしまっていると報告されています。
気付かないうちに飲んでしまっている場合もあるので注意が必要ですね。
タバコのように商品に注意事項を大きく記載してほしいものです。



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