Surupa Goes To Nepal

Surupa Goes To Nepal

青年海外協力隊として、ネパールのカトマンズ郡キルティプール市へ行きます。

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これで4回目、そして私にとって最後の大仕事、フリーマーケットが終了しました。手順は以下のとおり。

①地元グループに協力依頼
今回は地元女性グループを回って、フリーマーケットの意義(3Rの啓発)実際に協力してほしいことの内容説明をしました。具体的には各グループでフリーマーケットに出したい物品を持ってきてもらうことをお願いします。

⇒しかし今回はここで問題発生!
今回対象とした女性グループは地震被害の多い地域で、地震後から今まで救援物資が届き続けているのです。そのことから、フリーマーケットをしてもわざわざ古着をお金を出して買う人がいないだろうこと、女性グループが救援物資を売りつけているように見られる恐れがあることから、協力を断られました…。

がっかりしますが、ここでフリーマーケットを止めるわけにはいかない!
ということで、以前一緒にフリマをやった環境ボランティアと女性グループに呼びかけました。が、やはり物品を集めるには時間足らず。日本人からの物品だけでフリマを行うことにします。


②値付け会議
↓こんな感じでたくさんの物品が集まりました!
段ボール

市役所で値付け会議を行います。
3時間で全物品に値札をつけ終わりました。
値付け

③当日
6時から場所取りと物品運搬を開始します。
7時開始と伝えますが、もうすごい人がいて、物品を並べ始めると既にものすごい人が商品にさわろうとします。だからブルーシートでガード。
油断すると人が入ってこようとします。
ブルーシート

↓開始前に私とカウンターパートから趣旨説明
 ※ゴミの削減が目的ということ、再利用の呼びかけ、売上が緑化に使われること等
呼びかけ

7時にガード用のブルーシートをどかすとあっという間に人だかり。開始30分でものすごい勢いで売れていきます。
物品販売

7:45少し落ち着いて、物品も少なくなった辺りで半額値下げ。
その後、全品50、20、10と値下げして、最後は前回のフリマからの残り物品だけどなったので、欲しい人はご自由にどうぞ、として終了。

最後はちびっ子たちが無料になった物品をお母さんへ、と持って行って8:30には終了しました。

今回は私も帰国直前ということで物品を色々提供したのですが、ほとんどが売り切れてほっとしました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございます。

家に眠っていても捨てられてしまったかもしれない物品。
これを機にふたたびネパールの皆様の家で末永く使ってもらえるかも、と思うと嬉しいです♪

潜在的なゴミのREDUCE(削減)、REUSE(再利用)が進んでいきますように!

なお、今回の収益8,790ルピーはキルティプール市の緑化に使われる予定です。

2月27日、市内のサファ(清潔)クラブ、エコクラブ、バル(子ども)クラブのメンバーを連れて、シスドール短期最終処分場へ行ってきました。

集合写真

私の配属先はキルティプール市役所廃棄物処理課です。私の仕事の重要ミッションはごみの削減。そのために学校や女性グループ、子ども会を回って啓発活動を続けているのですが、ずっとずっと街の人にみてもらいたいと思っていた場所、それがシスドール!

ネパールにはゴミの焼却施設はありません。市や村によってゴミが回収されていたりされていなかったりします。ごみ回収が無い地域では、ごみは庭に埋めたり焼却処分されています。回収されたゴミは基本的にすべてのゴミが埋め立てです。
※地域によっては回収後に川に流されていると聞いたこともあるのですが、真偽は謎です。

当日はほとんどの学校が遅れず到着!
一校だけ10分遅れですがネパールでは快挙!!
車内で少しオリエンテーションの後出発です。

車内

さて、この埋め立て先、すごいんです。臭いも規模も。2005年から徐々に使われ始めて、今では60Mの高さに。一応日本の技術支援があるので、ごみだけを積み上げるのではなく、付近の山を崩してその土と混ぜて埋め立てています。

山

マスクをしていてもものすごい異臭に鼻をつまみながら歩く生徒も見られます。ゴミから出る黒い水はそのまま流れて川へ。もともとは汚水処理施設があったものの、今では使われていないようです。

鼻つまみ

黒い水
見学説明

↓食用のヤギ。どこに出荷されるのでしょうか
食用ヤギ


帰り道に大学のキャンパスの芝生でお昼ご飯&ディスカッション。テーマは
①シスドール短期最終処分場を見学して感じたこと
②今まで自分たちの学校やクラブで環境のためにやることができたこと
③今後自分たちのクラブで何を実施するのか

ディスカッション

①では以下のような意見が出ていました。
・2,3分ですら居るのがつらかったのに、ここで働いている人たちはどうしているんだろうと思った。
・この処分場がいっぱいになったら、また次を探す。それを繰り返したらどうなってしまうんだろうと思った
・処分場からの空気、水が流れていく。近くに畑もあるのにこのままではいけないと思った。

②これを機に、各クラブの活動の幅を広げたいと思い、情報共有とディスカッションを準備しました。お互いの学びになりますように。

③活動計画です。
言うだけじゃなくて、実行してほしい。今回来た学校と教員も3校はとても先生も熱心な様子。他の2校はとりあえず来ているような先生。子どもたちが熱心でも、教員がそれを適切に導けないと活動はやはり難しい部分もあります。
もっと自分の任期が長ければ!
そう思います。


本来、この活動は秋頃に行う予定でしたが、ガソリンの入手が難しく、ここまで伸ばし伸ばしになってしまいました。

この後モニタリングで各校を訪問しましたが、もっと活動支援がしたい!!
すごくそう思いました。

↓朝礼で見学報告を行う様子
朝礼



以前、ネパールの言語の記事で触れましたが、ネパール人は多言語環境に慣れています。私の住んでいるキルティプールでは、家ではネワール語、外ではネパール語、学校では英語、テレビ見るときはヒンディー語、なんて人々が多数を占めます。

そして彼らは知っている。
「日本人は英語ができない」
ということを。

しかし、私はそんなに英語ができないわけではないんです。英語の教員ですから。でも、ネパール人の英語が分からないことがよくあります。

●「S」「R」の発音
ネパールの人はRを必ず発音します。英語だと音を伸ばしたり舌は丸めるものの、あからさまに音は出さなかったりします。でも、ネパールでは発音するんです。
そして語の頭のSは「イス」と発音します。

よって、STAR=星は「イスタール」となります。School=学校は「イスクール」です。

●謎の単語
英語っぽいのに英語じゃない言葉。例えばよく聞く「Tiffin Time」これは昼食休みなのですが、調べると南アジア英語らしいです。日本にも「サラリーマン」のような和製英語があるので、同じような感じなのでしょうね。

●本来の使い方と違う単語
例えばごみ関係の仕事をしている私が一瞬考えないと出てこないのがTriple=3つの という単語。これは、ネパールではダンプカーを示します。英語はDumping CarやDump Carらしいです。

この辺りが大きな原因だと思われます。
文法はわりとめちゃくちゃで、主語動詞、の形式をとっていない英語を話したり書いたりするネパール人も多いのですが、不思議と通じます。

正確性(accuracy)だと日本人の英語能力は負けていない気がするのですが、やはり「私は英語を話せる」という自信、そして、「どうだ、私の英語を理解しろ!」という気合で圧倒的に負けています。

最近は発音の分かりやすいネパール人も増えていますが、わからない人も多くいます。私は英語の方が語彙が多いので、本来は英語の方が分かるはずなのですが、ネパール人相手だと「英語よりネパール語で話して」って思うことも少なくありません。

とりあえず、日本に戻ったら自信を持って英語を話すよう生徒を育てたいと思うネパールの英語の現状です。
2月13日(ネパール暦11月1日)はネパールの春の始まりでした。ネパールの春は風が吹いて、日光が強くなり、気温が上がると言われるのですが、まったくその通りで驚きました。日本も「春一番」、ギリシャ神話でも西風の神が春の女神を連れてくるというから、やはり春の始まりはどこも風で感じるのかもしれません。

でも、本当に急に昼間は暖かい。それまで使っていた毛布もダウンも必要なくなりました。いきなり25度以上、半そでで過ごす日もあります。

ちなみにネパール語(とネワール語)で風の擬音語は「シリシリ」です。

「シリシリ」とした風が「コチョコチョ」体を抜けていく。
そんな様子に春を感じるこの頃です。
ちょっとすぎてしまいましたが…
Happy Valentine's Day!
キリスト教のお祝いですが、日本ではキリスト教なんて関係なく祝われていますね。

では、ネパールでは?
ネパールはヒンドゥー教徒が多いです。
が、仏教徒とも多いです。
「どっちも信じてるよ」なんていう人も多いです。
ということで、基本的にはヒンドゥー教と仏教で圧倒的多数です。
もちろん、地域によってはイスラム教やキリスト教もいますが、少数派です。


そんな彼ら。バレンタインの前日、当日の会話。
「明日はバレンタインだから、彼とデートするんだ~。」
「バレンタインだから、スルパも愛を伝えないとだめだよ。」
「バレンタインだから、今日は早く家に帰って妻にプレゼントしないと。」

こんな感じ。
新聞にも、「ホテルでバレンタインディナー!」などの広告が。

まだまだ日本ほど一般的ではありませんが、方向的には日本同様キリスト教にあまり関係ない「愛のお祭り」のようです。

クリスマスの時も思ったけど、もともと多神教の国って他の宗教のイベントをすんなり受け入れ、楽しむものなんでしょうね。日本同様、商業戦略のかおりを感じるネパールのバレンタインです。
ネパールの食事

ネパールの食事。
日本人からおいしいと言われています。
定番の食事は「ダル・バート」。
「ダル」豆のスープと「バート」白飯と
その他おかずがセットになった定食料理です。
基本毎日朝晩いつもダルバートです。

カナ

おかずにはマサラで炒めた野菜や
肉が出てきます。
家庭料理だとおかずは2品程度ですが
良いレストランに行くと5品になったり
ヨーグルトがついたりします。

基本的にダルバートはお代わり自由なので
ネパール人はものすごーく食べます。
私はお代わりせずとも大抵お腹いっぱいですが、
ネパール人は「お腹を強くするため」と言いつつ
かなり(3倍くらい)食べます。

このダル・バートは10時、20時の食事です。
この他に7時にお茶とパン、2時にお茶と軽食を
食べるのが一般的です。

ネパールのお茶はとにかく甘い。
人によってミルクやマサラは
入れたり入れなかったりですが
砂糖は必ずたっぷり入れます。

2時の軽食は「カジャ」と言われ、
カトマンズ盆地のネワール人は
「チウラ」という乾燥米に炒め野菜や肉で
食べるのが一般的です。

カジャ


ネパール隊員は女性は太り、
男性は痩せると言われます。
私もこちらに来てから太りました。
だって大量のご飯が出るし、お茶もすんごく甘いのに何倍も飲むもので…
ネパールの最大産業「出稼ぎ」
今回はネパール人の出稼ぎ事情についてお伝えします。

ネパール人は人口3000万人のうち、200万人が出稼ぎに出ていると言われています。
実際は出国審査の無いインドに出ているネパール人もいるので、実際はもっと海外にいるネパール人も多いそうです。
こんなに出稼ぎが多い理由はまず、ネパール国内には仕事が無い、そして国内で稼いでも大したお金にならないのがその理由です。


ネパールは工業製品の多くのものを輸入しています。
農作物は自国で作れるものも多いのですが、かなり多くのものを中国・インド・タイ・日本から輸入しています。

そして、その輸入品が高い!
日本とほとんど変わらない金額で売られています。
国内は首都の公務員ですら15,000円前後の給料しかもらえないのに…。

つまり、これでは、ネパールの生活は立ち行かない。
結果、出稼ぎに行くのです。
一族の貯金をかき集め、渡航資金を工面し、海外へ。

行き先はドバイ、サウジアラビア、マレーシア、インドなど様々です。
最近特に人気のある渡航先は日本&韓国。

日本に行く人は、学生ビザで行きます。
半日は語学学校に通い、それ以外の時間はバイト三昧。
ネパールだとフルタイム(6時間労働)でも月8000円程度。
それがバイトでも日本なら月10万円以上にはなるので、良い働き先です。

ただし、問題も多くあります。
今、出稼ぎ先で死ぬネパール人が問題になっています。
危険な工事現場等で働いたり、渡航先を紹介する業者が法外な手数料を取ったり。
法整備で対応しようとしていますが、なかなか海外にまで影響させることは難しそうです。

こうして、海外で働き、海外のものを買う生活が続くと、自国の産業がなかなか育ちません。ネパールの今後が心配になる出稼ぎの現状です。
ネパールに来る予定の皆さん、覚悟しておいてください。
ネパールのトイレは汚いです。

日本人ほどトイレの質にこだわる人々もいないと聞いたことがありますが、ネパール人もやっぱりトイレへのこだわりは薄いようです。

基本のネパールのトイレはこんな感じ
 ・和式に近いネパール式
 ・トイレットペーパーではなく、水で洗う
 ・水洗、手洗い場がある所は少ない
  (設備的にはあるが、使えないことが多い)
 ・電気が無いところも多い

トイレ一般的

汚くて臭くて滑るので、外ではできるだけトイレを使いたくないと思っていた私ですが、最近はさすがに慣れました。
ただ、やはりバケツに溜めた水を使ってお尻を拭くのはなんだか水の清潔さに不信感があるので、やっぱり抵抗もあります。水道から出る水で拭くのは慣れましたが、水自体も無いトイレも多いんです。

どうも、ネパールの人たちはお尻を紙で拭くのは汚くて、水で綺麗にしてこそ清潔だと思うようです。確かに、水道からの水を使え、その後手を石鹸で洗えるなら紙より水の方が綺麗になる気がするのですが、なかなかそんな条件も整わない!!

ちなみに、左手をトイレで使い、食事は右手でする文化なので、うっかり食事を左手で受け取ろうとしたら驚かれました。

学校トイレ
↑学校や競技場など、大勢が使う場所のトイレはこんな感じ。右側の台に座って、溝に便をします。さすがに難易度が高くて私は使ったことがありません…

タンク
↑週に1時間程度しか水道が来ないこともざらなので、家や学校等、基本的にはタンクに水を溜めて使います。雨季の今は水が来ないので、このタンクも空で、学校に行ってもオフィスに行っても水が出る水道を探すのが大変です。
ちょっと前に行った旅行の話です。

ネパールには世界遺産が4つあります。
文化遺産:カトマンズ盆地(いろいろな遺跡が含まれます)、ルンビニ(ブッダ生誕の地)
自然遺産:サガルマータ国立公園(エベレスト)、チトワン国立公園

この中の「チトワン国立公園」に行ってきました。
この地は豊かな生態系が魅力で、野生動物がたくさん見られる場所として、ネパール人にとっても一般的な修学旅行の行先です。

私は以下の日程で行ってきました!
 1日目:移動(カトマンズ⇒チトワン)&散歩
 2日目:バードウオッチング
 3日目:ジープサファリ
 4日目:移動(チトワン⇒カトマンズ)

まず、1日目。バスで移動です。飛行機だと1時間かからないのですが、バスは途中で給油の列にならんだこともあり、7時間かかりました。

さて、私の印象に残ったことたち。


① サイの爆走
1日目の夕方。遠くのほうでサイが走っています。
近くにいたガイド職の方によると、オスがメスを追っかけているとのこと。

ものすごいスピードで興奮しました。
サイ2
サイ1

② 囚われの象
チトワンには野生の象もいるのですが、エレファント・サファリで人を乗せるための象もいます。その象たちが意外とたくさんいて、鎖で杭とつながれていました。そんな象たちが悲しい鳴き声を上げつつ、杭に体をぶつけている姿は見ていて辛かったです。前に象使いが象をムチで叩きまくって言うことを聞かせているのを見たことを思い出し、切なくなりました。

今のネパールは野生の象を捕まえて観光用に働かせることはないそうで、今働いているのは昔捕獲された象か、捕獲された象から生まれた象だそうです。地元の人の収入のために、象を働かせるのが必要なのだとしたら、せめてもう少し自由に育ててあげてほしいと思います。
象サファリ
象

③ ジープサファリ
ジープに乗って、野生動物を探しに行きます。
サイ、鹿、鳥、イノシシとたくさんの動物を見れたのですが、何よりその運転がものすごくて…。ディズニーシーのインディ・ジョーンズより激しいうえに、シートベルトも無く…。楽しかったけど、本気でサングラスを車から落としてしまわないか心配でした。

今回の旅は鳥好きな友人がアレンジしてくれたので、鳥にも注目しました。
イノシシ
鹿

④ タルー文化
チトワンの辺りにはタルーという民族が住んでいます。その人たちの家は手で模様をつけてあり、民族衣装は暑い地域なのでワンピースのような軽いもの。私の普段住んでいるネワール文化ともかなり違うので、集落の散策が楽しかったです。
タルー
お久しぶりです。ご無沙汰してしまってすみません。最近、私にメッセージをくださった読者の方がいて、やる気がよみがえりました!

プチ忙しかったのと、仕事が入り組んできたので題材に悩んでいたら時が過ぎてました 笑
仕事のことはちゃんと書きたいので、生活や国内情報あたりのとっかかりやすいものから書いていきます。

ただいまカトマンズ盆地では1日13時間停電を実施中です。3:00~24:00の間に13時間電気がなくなります。曜日によって時間帯はずれますが、電力消費ピークの時間帯は多くの日で停電です。
去年はこんなに停電時間が長くなかったんです。雨が降る日もあったし、今年みたいにガス不足でもなかったし。

なぜ冬になると停電が長くなるかというと、水力発電の動力となる水がなくなるからです。私の記憶上、今シーズンは11月から1度も雨が降っていません。去年はたまには降っていたのですが…

そして、国境封鎖によるガス輸入不足。いまだに解消されていません。そのため、ガスでの調理を電磁調理器で行う家庭もあります(メインは薪とかまどですが)。このことも、電力需要を押し上げて、結果電力がもっと不足しています。

よくPCや携帯の充電がなくなってしまうので、困ります。

でも、職場(市役所)のPCは電気が来ていないと使えないタイプのようで、停電中は市役所機能も止まってしまっています。

経済発展が遅れているから電気がたくさん作れない。
電気が来ないから仕事ができない。

ネパールの発展を阻害している悪循環を作り出している一つの要因です。。。



私のネパール生活もあと2か月になってきてしまいました。ぜひ知りたいことありましたら、メッセージまたはコメント等にご連絡ください。喜んでお答えします!