英語が得意なネパール人、英語が不得手な日本人 | Surupa Goes To Nepal

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青年海外協力隊として、ネパールのカトマンズ郡キルティプール市へ行きます。

以前、ネパールの言語の記事で触れましたが、ネパール人は多言語環境に慣れています。私の住んでいるキルティプールでは、家ではネワール語、外ではネパール語、学校では英語、テレビ見るときはヒンディー語、なんて人々が多数を占めます。

そして彼らは知っている。
「日本人は英語ができない」
ということを。

しかし、私はそんなに英語ができないわけではないんです。英語の教員ですから。でも、ネパール人の英語が分からないことがよくあります。

●「S」「R」の発音
ネパールの人はRを必ず発音します。英語だと音を伸ばしたり舌は丸めるものの、あからさまに音は出さなかったりします。でも、ネパールでは発音するんです。
そして語の頭のSは「イス」と発音します。

よって、STAR=星は「イスタール」となります。School=学校は「イスクール」です。

●謎の単語
英語っぽいのに英語じゃない言葉。例えばよく聞く「Tiffin Time」これは昼食休みなのですが、調べると南アジア英語らしいです。日本にも「サラリーマン」のような和製英語があるので、同じような感じなのでしょうね。

●本来の使い方と違う単語
例えばごみ関係の仕事をしている私が一瞬考えないと出てこないのがTriple=3つの という単語。これは、ネパールではダンプカーを示します。英語はDumping CarやDump Carらしいです。

この辺りが大きな原因だと思われます。
文法はわりとめちゃくちゃで、主語動詞、の形式をとっていない英語を話したり書いたりするネパール人も多いのですが、不思議と通じます。

正確性(accuracy)だと日本人の英語能力は負けていない気がするのですが、やはり「私は英語を話せる」という自信、そして、「どうだ、私の英語を理解しろ!」という気合で圧倒的に負けています。

最近は発音の分かりやすいネパール人も増えていますが、わからない人も多くいます。私は英語の方が語彙が多いので、本来は英語の方が分かるはずなのですが、ネパール人相手だと「英語よりネパール語で話して」って思うことも少なくありません。

とりあえず、日本に戻ったら自信を持って英語を話すよう生徒を育てたいと思うネパールの英語の現状です。