【でたらめ】の語源 | 日本語の語源 〜目から鱗の語源ブログ〜

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日本語の語源について紹介していきます。

 日本語というのは大和言葉と称されるものも含めて

「漢字を素材として、日本人自身がつくった言語」です。

 

 今回は【でたらめ】の語源を紹介します。

大辞典には、デタラメは「出鱈目」とあり、当て字と書いてありますが、そのことは、とくに断わりがなくて字義を見みればすぐに判断できることです。出鱈目が当て字だと分かっているのであれば、本当の字がある筈なのですが、それは書いてありません。

 

 一音節読みで、嘚はデと読み、なんだかんだと「くどくどしゃべる」ことです。唐はタン、乱はラン、昧はメイと読み、漢和辞典には、いずれも「でたらめ」の意味があると書いてあります。

 しかし、各字の字義をもっと詳しくいいますと、は「ほらである」、は「乱れた、筋の通らない」、は「曖昧で意味不明である」という意味です。

 

 つまり、デタラメとは、嘚唐乱昧の多少の訛り読みで、直訳すると「くどくどとしたしゃべりが、ほらであり、筋の通らない、曖昧で意味不明である」の意味であり、これがこの言葉の語源です。

 語源上は、本来は、「出鱈目をいう」のように、口でしゃべることについて使われる言葉であり、動作についての言葉ではなかったのですが、語源が明らかにされなかったために、現在では「デタラメナな行動をとる」などと動作にまで敷衍して使われています。

 

 なお、広辞苑(第六版)には、「でたらめ(『出鱈目』は当て字。『め』はさいころの『目』か)」とあり、それこそこの言葉の意味にも相当しそうなことが書いてあります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。