【おしめ・おむつ】の語源 | 日本語の語源 〜目から鱗の語源ブログ〜

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日本語の語源について紹介していきます。

 日本語というのは大和言葉と称されるものも含めて

「漢字を素材として、日本人自身がつくった言語です」

 

 今回は【おしめ・おむつ】の語源を紹介します。

 

オシメとオムツとは、まったく同じ意味の言葉で、いい方を変えただけのものです。乳幼児の尻を覆(おお)って、大便と小便を受ける布のことをいいます。今と違って、物が少なくて物を大切にしなければならなかった昔は、使古しの布や余り布でつくられ、特に着古した浴衣は適当な素材とされました。現在では、病人や老人にも使用されており、工業製品の発達により紙製その他のいろいろなものがありますが、この言葉ができた頃はそのようなものはなかったのです。

 

 一音節読みで、屙はオと読み、大便や小便などを「排泄する」という意味です。湿はシと読み「湿気、水気、湿気物」のこと、綿はメンと読み「綿布、布」のことをいいます。

 

 つまり、オシメとは、屙湿綿であり、直訳すると「排泄する湿気物の布」の意味であり、少し意訳すると「排泄する湿気物に備えた布」の意味で、これがこの言葉の語源です。当然に、排泄する湿気物とは、大便や小便のことになります。

 また、一音節読みで、幕はムと読み「覆い布」の意味、粗はツと読み「粗末な、粗末な物」の意味です。

 つまり、オムツとは、屙幕粗であり、直訳すると「排泄物の覆い布で粗松なもの」の意味、少し意訳して形を整えていうと「排泄物に備えた粗末な覆い布」の意味であり、これがこの言葉の語源です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。