橿原神宮 から、車で10分。
 
藤原氏ゆかりの春日大社です。
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 季節とすれば、紫色の藤の花が咲き誇る最高のタイミングだったのですが、限られた一部の美しい風景とは裏腹に、境内は経営という魔モノに憑依されてしまっているという感じでした。
 そもそも、駐車場に隣接して新たに創られたらしい国宝殿のデザインがびっくりするほどダサクってドン引きだったのですが、本殿参拝料とは別の料金を払って国宝殿に入りたい人など殆どいないでしょう。国宝殿の建設維持費に取られて、境内の整備におカネが回っていないように見えました。神社の静謐さを保つという重要な役割のある林に、ほとんど手が入っていないのです。“寂れている” というより “壊れている” という印象でした。
 さらに、駐車場横のトイレ内部の設備は申し分ないのですが、外装はというと、雨だれをプールのような排水路に受ける構造で、その排水路がまったく清掃されておらず、広い泥溜めプールのような状態になっていました。なのでトイレの外観は最悪です。
 しかも、トイレ横の渓流を模したと思われる洋式オブジェの水路は、どうしたものでしょう? 日本の神社に、この洋式オブジェは、一体全体何ですか。出鱈目すぎるでしょう。
 腹立たしいほどの、間抜けなあれこれに、呆れはててしまいました。
 
 現代日本に、“腐敗の楔”を打ち込んだ藤原一族の霊統がなしたカルマの果てを、春日大社の境内と乱れた御朱印に見たような思いでした。
 
 
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