《中編》 より
 

 

【ハノーヴァー朝による王室連合】
 ヴィクトリアの血統を各国の王室が受け入れたのは、ヴィクトリア女王がブリテンを拠点にしたアングロ・サクソン系のスチュアート朝ではなく、ドイツ系のハノーヴァー朝の血統を受け継いでいるからで、ヨーロッパの王室は、伝統的にドイツ系の王室を軸に婚姻を広げてきた。イギリス王室がヨーロッパに広がったというより、ドイツ系の血脈が大英帝国を媒介にして欧州全土に拡散したと見るべきだろう。(p.96)
 英米などの英語圏白人をアングロ・サクソン人と認識している人は多いだろう。英語学の権威である渡部昇一先生の著作の中に、ドイツのアングル地方とザクセン地方からやって来た人種なので、アングロサクソンと言われるようになったと書かれていたのを覚えている。
 余談だが、この「王室連合」は、20世紀後半、EU(ヨロッパ連合)の母体となる。ヨーロッパとは何か、という問いをすれば、まさにヴィクトリア女王の血脈と、その「領地」ということになろう。(p.96)

 

 

【「出自」はすべてドイツ系】
 ここまで紹介した「闇の支配者」「ドル=通貨」による世界支配を企ててきた一族たちの「出自」は、すべてドイツ系であった。
 ロスチャイルドは、ドイツのザクセン出身のドイツ系ユダヤ人だった。
 イギリス女王ヴィクトリアは、ドイツ系ハノーヴァー王朝の血統である。
 ロックフェラー一族が歴史の表舞台に登場するのは、15世紀のスペインにおいてだが、その出自もまた、ドイツ系のユダヤ人だといわれている。
 そして、これから登場する新たな一族もまた、ドイツ系なのだ。(p.106-107)
 「これから登場する新たな一族」とは、二人の米大統領を輩出したブッシュ一族のこと。
   《参照》   『日本を貶めた「闇の支配者」が終焉を迎える日』 ベンジャミン・フルフォード
             【賄賂・暗殺・プロパガンダ】

 

 

【闇の支配者の系譜】
 中世ヨーロッパでフリーメイソンが勢力を拡大してきた背景には、メンバーになると、外国に行っても、その国のメンバーが生活や安全をサポートしてくれたことにある。何より最大のメリットは、フリーメイソンが事実上の「金融機関」の役目をはたしていたこと。簡単にいえば、メンバーになると、組織を通じて外国でも、自分の金が引き出せたのだ。 ・・・(中略)・・・ 。
 実は、フリーメイソンの「金融システム」は、もともと、「テンプル騎士団」から引き継いだものだったといわれている。(p.299-300)
   《参照》   『秘密結社テンプル騎士団』 ニコラス・ベスト (主婦と生活社)
 テンプル騎士団は武器や食料を調達していたことで、ドイツから中東(イスラム帝国)までの独自の密輸ルートを確保、莫大な富をもっていたという。それが、フリーメイソンに引き継がれ、ドイツ系ユダヤ人の「金融王」ロスチャイルド一族を生み出す母体となったわけだ。
 それだけではない。テンプル騎士団からフリーメイソンへと移り変わっていく過程で、まったく別の組織を取り込んだとも言われるのだ。
 それが「イルミナティ」である。
 ・・・(中略)・・・ 。イルミナティの会員の多くは、そのままフリーメイソンに移行、組織ごと乗っ取ってしまったという。イルミナティが、もともと、テンプル騎士団と深く結びついていたためともいうが、いずれにせよ、フリーメイソンはイルミナティによって、「表の顔」とは違う、別の側面を、その内部に抱え込んでいくことになったのだ。(p.300-301)
 彼らは新大陸にも寄生し、スカル&ボーンズという中枢を構成している。
 アイビーリーグの名門イェール大学には、アメリカ建国に暗躍した秘密結社フリーメイソンの重要拠点の一つであり、格式高いドイツの「テンプル騎士団」の流れをくみ、闇の支配の陰謀を担う幹部候補生が入会する「スカル&ボーンズ」があるのだ。ブッシュ親子が、イェール大のスカル&ボーンズに入っていたことは、多くのメディアが取り上げているので、読者も承知していよう。(p.293)
 ということで、この書籍は、悪魔に魂を売り渡したブッシュ親子が首謀者となって行ってきた様々な「ステルス・ウォー」の実態が書かれているのである。
   《参照》   『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた (下)』 ヴィクター・ソーン  徳間書店
             【スカル・アンド・ボーンズ】

 パパ・ブッシュの次に8年やったクリントンもイェール大学。子・ブッシュが8年やり、そして現在のバラク・オバマは先に書いた通り。米大統領選なんて完全な茶番劇である。

 

<了>