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  『天と地と』 に書かれていたことと、かなり重なっているけれど、この著作のポイントは人間の “こころ” におかれている。

 

 

【次元上昇=アセンションに同調するための一点】
 このアセンションの瞬間までに、どれだけ 「こころの浄化」 を進めることができ、より 「精妙な波動」 にすることができるか、その一点に、アセンションにうまく同調することができるかどうかがかかっているという指摘もあります。(p.88)
 ということで、この著作のタイトルになったのだろう。
 そのすべての転生の経験は、その人の 「魂」 をより高次元に 「浄化」 するための修業であり、「こころの浄化」 = 「魂磨き」 の旅だったのです。(p.78)
 仏教系の人々なら 「こころの浄化」、神道系の人なら 「魂磨き」 という言葉が馴染みやすいのだろう。
 いくつかの転生では、人に殺められたこともあれば、なにかの理由で殺めたこともあるかもしれません。
 すべての 「カルマ」 を背負って、現在の地球の、この世に生まれてきているのです。そして、ここで 「カルマ」 を少しでも解消することが、一つの目的です、そうすることが、ひいてはこの地球を、より高次に浄化することにつながるのです。(p.78-79)
 ということで、この著作の主旨である 「こころの浄化」 に関する後半部分を読んできて、社会人になりたての頃読んでいた高橋佳子・著 『人間の絆』 三部作<基盤編・響働編・自業編>の内容を思い出していた。カルマに関する多くの具体的事例が書かれていた著作であるけれど、当時の自分にとっては有意義な内容だったから印象に残っている。
 著者が御自身の多くの著作の中で書いている、アラビア海で瞑想していた時に雷に打たれた神秘体験の後、ホテルに戻って電話した “日本のある霊的な方(p.115)” というのは、高橋信二さんのことなのだろう。この著作の中で使われている言葉が、その系譜にある高橋佳子さんの著作に使われているものとよく似ている。
 誰をメンター(精神的指導者)とするかは、人それぞれの過去の転生とも関連することなのだろうから、基本的には誰が良い悪いと語る必要はないけれど、ドデカイ伽藍堂を作って借金まみれ状態で教団を維持しているような所だけは、おそらく論外なのだろう。
 来るべき時代は、モノ、カネ の時代ではないのである。

 

 

【アセンションの結果】
 ミコスさんは、アセンションについても語ってくれました。
「2012年12月のその日になったら、地球全体、人類全体が半霊・半物質の存在になるでしょう。そうなれば、地球まるごとの浄化が終わって、やさしい世界になるはずです。そして、やがては地球の地表のあなたたちとも、直接、お会いすることができるようになるかもしれません」(p.95-96)
 高僧アダマさんによると、地底世界には120以上の都市があり、テロスはその一つだそうです。テロスの人口は150万人程度ですが、興味深いことに、地底の人々の多くは、すでに 「アセンション」 を経験しているというのです。
  ・・・(中略)・・・。
 地底世界の人々は、地上の私たちと同じように三次元世界で生活していますが、アセンションを体験した人たちは、「半霊半物質」 の存在となっているそうです。さらに、高度な 「魂」 である、「アセンディッド・マスター」 となることを目指して、霊的な修業を続けているということでした。(p.89)
 神道系の予言書にも同じことが書かれているけれど、ミコスさんやアダマさんに関しては、『天と地と』 等に書かれている。

 

 

【あとがき】
 あとがきには、以下のように書かれている。
 フォトンベルトへの突入時には、最低三日間は強烈な電磁場によって、電気もガスもその他のライフラインも、テレビ、ラジオなどのメディアもすべてストップすることが予想されています。(p.198)
 大そう具体的な予想であるけれど、それくらい明確な事態になれば、地上の人間も自覚しやすくていいかもしれない。

 

<了>