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 アメリカ人の著述家である著者の自己啓発書だから、平均的によくまとまった短文で構成されていて読みやすい。
 どこを書き出すかは、読んだタイミング次第。明日読めば違ったところに目がとまるはず。

 

 

【ブーメランの法則】
 まず、相手に奉仕することを考えよう。そうすれば、いずれ相手から奉仕してもらえる。自分がした奉仕が自分に戻ってくるという意味で、これは 「ブーメランの法則」 と呼ばれている。(p.23)
 見返りのない奴なんかには奉仕しないという態度が、平均的なところなのだろ。ブーメランの法則は、奉仕する相手と奉仕してもらえる相手が同一人物であるとは言っていない。
   《参照》   『もういいよ』  神かつ子  地湧社
            【宇宙銀行に貯金する】

 

 

【成功する過程】
 財を成した人のほとんどは、自分を信じ、努力を重ね、規律を守り、生涯を乗り越えた結果として金持ちになったのだ。(p.25)
 “成功哲学” の国の著者だから、「財」 が主語に入っているけれど、“幸福哲学” 流の単語 「幸せ」 に変えても、その過程は同じである。
   《参照》   『我が心のフットボール』 テレ・サンターナ  ビクターブックス
             【自己管理の要請 : 規律と品位】

 

 

【一夜にしての成功】
 私は一夜にして成功をおさめたと思われているが、その一夜というのは30年だ。思えば長い長い夜だった。
レイ・クロック(マクドナルド創業者) (p.69)
 ろくでもない犯罪者が、刑務所から出てきて宝くじに当たったという実話が、イギリスにあったそうであるけれど、多分前世で積んでおいた徳分が別に残っていたのだろう。しかし、そんな話を自己啓発書に書いたらしめしがつかなくなるから、どんな著者だって絶対に記述しない。
 あくまでも視点は、この世に生きている期間の生き方に向けられるのである。

 

 

【ポジティブな言葉を使う】
 私生活が充実している人は、ポジティブな言葉を使う。それに対し、たとえば恋愛がうまくいかない人は、「いい相手が見つからない」 と愚痴をこぼす。その結果、皮肉なことに、いい相手がみつからないという現実を作りだしているのだ。
 このように言葉は非常に強い力を持っている。自分が日ごろ使っている言葉を軽んじてはいけない。言葉が現実を作りだすという認識に立って言葉を使うようにしよう。豊かさ、繁栄、希望、愛、チャンスを強調する言葉をつかえば、やがてあなたの心はそういう現実をつくり出すはずだ。(p.119)
 ジャクティ・ガウェインの 『ポジティブ・シンキング』 というタイトルの書籍をよく覚えている。自己啓発というジャンルのその著作を初めて読んだときは大層なインパクトがあったけれど、ポジティブは、あらゆる自己啓発に書かれていることで、当たり前すぎるほどに当たり前のことである。なのに、何故、書き出す気になったかというと、運気が下降線上にある人は、案外このことを忘れてしまいがちな傾向にあるから。

 

 

【思いどおりに生きればいい】
 自分のユニークな性格を大切にする。その他大勢と違っている人は誤解されやすい。しかし、他の人の迷惑にならないかぎり、自分の思いどおりに生きればいい。成功者は独特の人生観を持っている風変わりな人が多い。他の人のまねをするより、自分の個性を生かしたほうが成功する可能性が高いのだ。(p.131)
Just the way you are.
 
 
<了>