イメージ 1

 

 タイトル倒れである。たいした内容ではない。この程度の内容で、このタイトルであるならば、逆に、「韓国の反日傾向が、一般の日本人の想像を遥かに超えた酷いものである」、と考えるべきなのだろう。


【韓国人のコンプレックス】
 親日宣言とタイトルをつけている著者であるけれど、はやり、一般韓国人同様に、「日本人は朝鮮人を見下している」、という気持ちを抱いているらしいことが感じられた。
 戦争や歴史など全く興味のない日本人の若者世代は、韓国人を見下すような気持ちなど無いはずである。特に政治などに興味のない若者たちは、完全にニュートラルであろう。私自身もそうであった。
 しかし、韓国の若者に接して、彼らの反日意識を知るにつけ、徐々に韓国人を蔑視しだし、自分の生きてきた30年数年間の日韓の政治的な経緯を調べた結果、韓国という国家・国民に対して、「心の底から、韓国人を軽蔑します」、とまで言えるようになってしまったのだ。
   《参照》    日韓政治経済 
 恐らく、日本の青年達が、インターネット等の情報を活用して、対韓国の知識を持つようになれば、私と同じ経緯を辿るであろう。韓国人の「日本人は朝鮮人を見下している」という意識が、ニュートラルな日本の若者達まで巻き込んで、正にその意識通りの現実を引き起こしているのである。


【ホテル・ビーナス】
 スマップの草薙くんが主演し韓国語で作られた日韓共作の「ホテル・ビーナス」 (原作は、『ビーナスブレンド』) は、日本では、興行成績で「シュリ」を上回るヒットになったそうだけれど、韓国では殆ど無視されていたそうである。なるほど、韓国の青年達数人にこの映画のことを聞いてみたところ、全員が、「見ていない」、と言っていた。
 私自身は、この映画が、日韓共作であることなど全く意識することなく、観終わって良い映画だと思っていた。純粋に映画作品としてである。この映画は、モスクワ国際映画祭で作品賞を受賞していたそうであるが、その理由が分かるように思える。
 ロシアの映画は、映像だけでグイグイと引っぱって行くような牽引力がある。会話が少なく、BGMも極力押さえているので、映像そのものの力を感じるのだ。「ホテル・ビーナス」は、そんなロシア映画的傾向のある作品だった。
 会話が少なかったからこそ、チョ・ウンジ(ソーダ)の笑顔が輝き、草薙くんのタップダンスが語っていたのだ。そして、BGMとして繰り返し流されていた 「 デスペラード 」が、私の感情を深く誘った。この曲の歌詞を好み、学生の頃、そして今でも時々口ずさんでしまう曲である。この映画にデスペラードは余りにも良く合っていた。ロードショーの期間中に3回も観に行ったほどである。「ホテル・ビーナス」は、日韓共作であるか否かは100%無関係に優れた作品である。
 韓国は、自らが作りなした意識ゆえに、これからも多くのものを失い続けるであろう。 

 

<了>