(その1) より



【「民族抹殺」 と 「社会経済的収奪」?】
 日本の韓国侵略は政策的には 「民族抹殺」 と 「社会経済的収奪」 を最大の特徴としており、そのために道路、教育施設、産業施設を建設し、韓国を 「日帝内に組込まれた奇形的な従属システム」 に作り替えようとしたのであって、それ以上でもそれ以下でもなかった。(p.108) 


◆時代背景から考えて侵略はありえない。
 1800年代後半の帝国主義の時代、欧米各国がアジアを植民地化していることを知った日本の青年達は、これを脅威と感じて、日本を強くするために明治維新(1867)という大改革を行い、国家の中央集権化を実現しました。そして、その後も着々と富国強兵政策を進めてゆきました。韓国や台湾の統治は、防衛ラインの押上(前線を日本本土から遠くにする)という戦時目的と共に、富国強兵政策上にあったのです。
 ですから韓国や台湾のインフラ整備のために、日本国内の貧困地域から選出されていた多くの地方議員の反対を押し切ってまで、膨大な額の財政出動をし、財政的には明かに出費超過です。日韓併合初期の頃には、国家予算の実に40%をも韓国のインフラ整備のために投入していました。欧米の植民地のような「社会経済的収奪」 どころではありません。
 ましてや、防衛のための強兵要因である韓国人民を 「民族抹殺」 の目的とする訳など100%ありえません。それどころか、日本が統治していた36年間に朝鮮半島の人口は実に3倍も増加しているのです。このような人口の推移は韓国の教科書にすら書いてあることです。日本が統治したことで、豊かな朝鮮が貧しい国になってしまったという見解は、全くの誤りであるどころか事実は正反対です。

◆ 日韓併合以前の朝鮮半島は強度な階級差別国家
 日韓併合以前の朝鮮半島は、中国の属国としての事大主義に狎れきって、国家をまともに統治するという意識を持つことなく、社会基盤を整備する意志もない、傲慢で腐敗しきった両班階級が社会を支配する強度な階級差別国家だったようです。
 このような愚鈍で邪悪な支配階級に代わって、日本政府は膨大な資本投下を行い、産業基盤や農業基盤や病院などの衛生施設を建設しつつ、人権意識なき朝鮮に近代的な法治国家の概念を植えつけるために、初期段階では武断政治を行わざるを得なかったようです。

   【 日韓併合以前の朝鮮半島の実状は、下記の書籍など、多くが残されています。 】
     アーソン・グレブスト 『悲劇の朝鮮』、 ホーマー・ハルバート 『朝鮮滅亡』、
     F・A・マッケンジー 『朝鮮の悲劇』、 ダレ 『朝鮮事情』、 ハメル 『朝鮮幽囚記』 

  この時代の漢城(ソウル)の実状は、衛生管理のない汚い都市だったようです。
     牛糞や馬糞が道路に散乱し、誰とて清掃することのないままに放置されていた
     そうです。このような不潔な都市でしたから、病気にならないように、唐辛子
     を多量に入れた食文化ができたのです。
     つまり、キムチに代表される韓国の食文化は、韓国人の不潔さの証明なのです。    

◆ 『東京裁判』はどのようなものであったか
 戦後の日本を統治したマッカーサーは朝鮮戦争でも指揮をとった人物ですが、彼は朝鮮戦争を指揮して共産主義の脅威を体験した後で 「日本が第二次世界大戦に突入していった理由は安全保障だった」 「敗戦国(日本)の政治指導者を犯罪人としたことは忌まわしい出来事だった」 と、『東京裁判』 自体を不当な裁判であったと考えるようになった発言をしています。
 東京裁判の審理中にも裁判の不当性を訴える判事が二人いました。インドのパール判事とフランスのベルナール判事です。
 前者は 「東京裁判は裁判といえるものではなく、単なる復讐のセレモニーにすぎない」 「被告人は全員無罪」 とまで述べ、
 後者は 「この裁判は法の適用の他に手続きについて誤りがあり、さらに11名の判事が会して協議したことすらない」 と述べています。
 この 『マッカーサー発言』 と、朝鮮半島から日本が撤退(1945)した後に共産主義の侵略を招き、朝鮮戦争(1950~53)以後、今日に至るまで朝鮮半島が韓国と北朝鮮に分断されていること自体が、日本の朝鮮半島統治の政策目的が、「民族抹殺」 と 「社会経済的収奪」 ではなかったことを示しています。

【支配しようとする属性を持った日本人?】
 いつまでも我々をまた支配しようとする属性を持った人たち。 (p.121)


◆ 日本が再度、韓国を支配する必要性など全くありえない
 現在は列強が軍事力を持って植民地争奪を競い合う帝国主義の時代ではありません。また既に精度の高い長距離ミサイルが飛び交う時代です。防衛ライン押上のための領土拡張など意味がありませんし、そもそも今日の日本は、既に自国防衛のための富国強兵を実現しています。防衛費負担増の愚を冒してまで 「韓国を支配する必要」 など全くありません。

◆ 日本人を唖然とさせる、韓国人の誤解
 日本の国歌、『君が代』 の中に 「・・・細石(さざれいし)の、磐(いわお)と成(な)りて・・・」 という歌詞があります。この部分を 「日本は世界征服を目指すという表現ではないか」 と誤解する韓国人がいて、大変驚いたことがあります。日本人は磐石を、「堅固で安定したもの」 と理解しており、「細石 が 磐 になる」 とは 「不安定なものが安定したものになる」 という意味なのです。 つまり 「恒久的な安定(平和)」 を意味しているのです。
 普通の日本人にとって、国家 『君が代』 に 「世界征服の意図が表現されている」 などとは、全くもって思いもよらない馬鹿げた考えです。

◆ 韓国は、政治的プロパガンダに洗脳されきっている
 それでも日本人を「いつまでも我々をまた支配しようとする属性を持った人たち」と考えてしまうのならば、それは、臆病で卑怯な両班階級の伝統を継承する政治家が主導する「政治的プロパガンダに洗脳されきった考え方」 と言うしかありません。
 あるいは、地政学的特徴から、幾世紀にも渡って他国からの抑圧に晒され続けてきた民族に特徴的に現れる 「トラウマ(精神的外傷)」 が原因なのではないでしょうか。


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