この度、職場の同僚に長男が誕生した。


若いその人が奥さんの出産が近づき、落ち着かない様子で


「自分も周りから見たら、そうだったんかなぁ〜。」なんて思ったりもしていた。


めでたいことだから、こっちの方が浮かれていた。

あーだ、こーだ聞いたら、同僚はうれしそうな様子ながらも

「授からなくて、苦労されている人もいるから...」と言い出した。


まさか同じ職場にそんな思いをしている人がいるのかと思い、

「そんな事情を抱えた人がいるんですか?」と恐る恐る聞いてみたが、そんなことはなかった。


なにもそこまで考えて配慮しなくても...

めでたいことだから、浮かれていいのだ。


「満月の日が予定日の前にあるから、その時じゃないか。」とか

「もう生まれてきて、週明けは欠勤ですね。」とか周りが騒いでもいいのだ‼︎

この時しかないのだから、それを楽しむのだ。




ふと思い立って、我が子の出産のときの写真を取り出してみた。


真夜中に陣痛がきて、朝に生まれたもんだから、その日は病院を出て、空の写真を撮った。


1人目はどんより曇り空で、2人目は太陽が出ていた。


その写真を見ると、その時に戻ったような感覚にもなる。なんかホッとしたというか、信じられない気持ちだったと思う。


楽しみもあったんだけど、それ以上に「必死」だったかもしれない。


今だからこそ、笑えることもある。


だから、同僚の出産が自分のことのようにうれしくもあり、外野のくせに浮かれたくもなる。


おめでと〜

とか言いながら、奥さんの入院期間中に

「昨日の晩飯は、ラーメン屋に行きました。」とか言ってる同僚をうらやましく思っている。


そんな私は、今日もそそくさと帰路に着く。