若手の頃、同じバイトをしながら下積み生活を共に過ごしていた放送作家のHさん(歳上)。



出会ったのは今から15年以上前。



お互いが男らしさを全て排除したような草食系男子で意気投合。



家も近かったので、バイトも一緒だし、遊ぶ時も一緒だし、休日も一緒だし、ネタ作りも一緒だし。



あの頃は、週6ペースで会ってたかもです。



僕のアパートの鍵の隠し場所さえ知ってました。



(今考えると、なんで鍵を持ち歩いてないのか謎ですが。)



自炊する時だって一緒だから、栄養も見た目も気にしない料理です。モヤシや鶏の胸肉やら、安い食材ばかりを濃いめの味付けで炒めて、白飯のお供にするパターン。



ガツガツ食べた後はゲームをして、二人でキャッキャと楽しんで。



「いやいや、こんな事してる場合じゃない!」



慌てて電源を切り、汚い部屋のままネタを書き始める若手芸人と、企画書を書き始める若手放送作家。



その繰り返し。



どうしようもないダメ人間たち。



なのに。



何故か2人とも夢や希望に満ち溢れてたよなぁ。



不思議なメンタルです。



そんな2人に、転機が訪れました。



Hさんの方が、先に芽が出てきたんです。



少しずつ確実に結果を出していきまして、念願だったバイトを辞められるほど忙しくなってきました。



Hさんが忙しくなったので、僕と会う時間も減っていきました。



時々会えたりして外食をしたら、その食事をごちそうしてくれたりして。



そんなHさんが、羨ましくて羨ましくて。



羨ましいから、悔しくて悔しくて。



だからこそ、お尻に火が付いた気がします。



僕が少しずつメディアに出ていくのを自分のことのように喜んでくれたHさん。



お互いが忙しくなると、会う機会も更に減っていきました。



ずっと一緒にいた草食系の男たちでしたが、ようやく出た広いサバンナだから。もう必死で走っちゃったのかも。



走ってたら、思い描いていたよりも交わる機会がなく。



あっという間に何年も過ぎて。



気がつけば、僕の結婚報告まで会えてなくて。



久しぶりに会って結婚報告をしたら、



「川合くん、先に行くなよ(笑)」



相変わらずの優しい笑顔は半分。



残りの半分は泣きながら。



これぞ半泣きって顔で喜んでくれて。



「良かったぁ〜川合くん!良かったぁ〜!」



って、しみじみ噛み締めてくれて。



なんなら、もう喜び過ぎて。



三重県で行われた家族婚まで顔を出したいと言い始めて。



「遠いからいいですよ!!!」



って言ったのに。



マジで来ちゃって。






家族婚で江藤さんを呼ぶのも申し訳なかったぐらいなのに、まさかの志願で、三重県の地まで飛んできたHさん。



東京から片道4時間。



少しだけ顔を出したら、そのまま東京戻り。



夜の会議に向けて、そのまま4時間かけて出勤していきました。



この心意気と愛情は、草食系男子なんて呼ばせないほどの男気ってやつを僕は頂きました。



そんなHさんも素敵な方と出会い、めでたく結婚しまして。



大変な妊活を2人の愛で乗り越えて。



先日、無事に産まれたそうです。






喜びながら、泣きました。



妊活の苦労も聞いていたし。



コロナ禍の出産の大変さも聞いていたし。



奥様、本当にお疲れ様でした!



そして、おめでとうございます!



赤ちゃん、産まれてきてくれてありがとうね!



Hさんは、甘えれば甘えるほど優しさで返してくれる人だから、いっぱい飛び込んじゃって下さいな♪♪♪



皆さんと共有したかったのと、未来にも残したくて、ここに綴りました。



お付き合い、ありがとうございました。