夢のような時間が終わりました。



『美女と野獣 イン コンサート』



横浜アリーナにて3公演。1万人以上のお客様の前で、芸人が歌わせて頂きました。






いや。



芸人ではなく、ディズニーファンとして、全身全霊で心を込めた感じでしょうか。



「心を込めた」だなんて。



そんな格好いい言い方をしましたが、実際に終わった後のチャンを覗くと。。。






クタクタです。。。



すぐにスタッフさんが水を持ってきて下さったり、迅速に扇風機を浴びさせて下さったり。



全身全霊でアフターケアを頂きました。



その写真を撮ったのがマネージャーさん。



いやいや、本来はアンタが助けんかい。



と、そんな話じゃなく。。



今回。



ディズニーから学んだ事がありました。



それをブログに残して、皆さんとも共有できたらと思いまして。



それは、【魔法】の事です。



僕はこの度、ディズニーから魔法にかけられた事を告白します。



どんな魔法かというと。



芸歴20年以上ありながら、スター芸人様とは程遠い、僕なんて地道に半歩ずつぐらいで進んできた芸人ですから、横浜アリーナなんて当然に初めてでして。



更には、芸人なのに歌で出演。



極め付きは、大好きな作品『美女と野獣』。



だから緊張MAXだし意識しまくりだし。



そんなガチガチの僕が、初日のお稽古に参加した日のこと。



とりあえず課題曲を歌ってみようという事になりまして。



ガチガチながら歌いましたらば。。



海外からいらっしゃいました演出家さんやプロデューサーさん達が拍手をして駆け寄ってきて、一言。



「ブラボー!!!」



・・・。



うそやん。



無我夢中だったけど、これだけは分かる。ブラボーではない。



海外からいらっしゃいました音楽監督までも走ってきて、そばにいらっしゃって、ハグして一言。



「エクセレント!!」



マジかよ!



エクセレントって単語、テレビゲームぐらいでしか聞いたことないんですが。



だから、俯瞰で見ていたマネージャーさんにホントのところはどうだったか聞きました。



答えはこうでした。



「僕には判断できません。」



逃げられました。。。



こうして僕は、歌う度に褒められて、踊る度に褒められて。



コンサートに関わる全てのスタッフさんが、明るく楽しく、いつも「チャンさん!もう完璧です!」って言ってくるんです。



最初はツッコんでたんですが、だんだんその気になってきちゃって。



だから、夢中になって歌と踊りに取り組んで。



だから、いっぱいいっぱい自主練習して。



だから、必死になって【ル・フウ】というキャラクターを自分に染み込ませて。



気付いたら、全速力で走り終わった3公演。






見てやって下さい、笑顔です!






毎公演、お客様から下さる温かい拍手。



どんどん居心地が良くなって。



ディズニー映画音楽の名匠アラン・メンケンさんを敬愛しながら、お客様とオーケストラの皆さんとスタッフさんと演者とで、偉大なる作品を共感し合う・・・。



そこに、自分が演者側でいるなんて疑問は思いつかないまま。



でも、全ての公演が終わったら。



この、とんでもない環境に気づくんです。



「僕は、、、何してたんだ!!」



そして、クタクタな自分を見つけます。






あれっ、終わったんだ。。



そうです。



魔法が解けたんです。



「全て・・・終わっちゃった。」



これです。



魔法って言ってますが、メカニズムはこういう事だと思います。



褒められて、褒められて。



いつの間にか、自分の『物差し』が外れちゃって、ディズニーさんが認めて下さるのなら、もっと褒められたい。そして何より、お客様にも納得してもらいたい!いや、納得じゃなくて、絶対に喜んでもらいたいっ!!



気持ちがどんどん溢れちゃって。



『自分なんて。。。』



なんて卑屈はカケラも無く、図々しくも横浜アリーナにて、フルパワーでル・フウを楽しませて頂きました。



自分に対する勝手な物差しは、大人になるほど出現してしまいます。



子育てしながら思います。自分のような自己否定が癖になってる人間にはなって欲しくない、と。



まさか。



今年40歳になるおっさんのチャンに、ディズニーさんは【魔法】をかけちゃいました。



とんでもない話です。



この方法は、そのまま我が子にも活かせられることだと思いましたので。だったら皆さんにも少しはお役に立てるかなと、ここに綴らせてもらいました。



P.S

実は、まだ【魔法】はありまして。

横浜アリーナに来て下さいましたお客様には言ったんですが。

去年末。

奥さんが、この『美女と野獣』のコンサート情報を生協のチラシにて見つけました。

「これ行きたいなぁ!」

結婚前は、大好きなディズニーランドにてデートをしていた2人。結婚5周年のプレゼントをまだ迷っていたので、これがいいかなと買った2枚のチケット。

子ども達には申し訳ないけど、「5周年だからごめんね」なんて言いながら。

そしたら、まさかのキャスティング。

マネージャーさんは、この連絡をもらった時にディズニーさんに言ったそうです。

「誰かと間違えてませんか?」

「本当にうちのチャンですか?」

悔しいですが、なんでやねんとは言えない。ごもっともな聞き返し。

こうして、観る側から出る側になった僕。

チケットは3歳から入場可能。

長女は3歳。

じゃあ、次女には悪いけど、母娘で来てもらおうとなりまして。

長女は、主人公のベルちゃんの大ファン。

更には、出演者の横山だいすけお兄さんの大ファン。

魔法がどんどん拡大して。

どんどん奇跡が生まれて。

楽屋に挨拶に来た奥さんと娘をだいすけお兄さんが見つけて、まさかの話しかけて下さって。

大好きなだいすけお兄さんに緊張する娘。

そんな娘に、「写真撮りますか?」と言ってくれるだいすけお兄さん。

そして、


「結婚5周年、おめでとうございます!」

だいすけお兄さんが、言ってくれました。

リビングや車の中で、毎日のようにお世話になってるだいすけお兄さん。

変わらぬ優しさに、惚れてまうやろー!

大好きなベルちゃんになった、愛する娘。

状況を飲み込むのが必死で、いろんな方に頭を下げて挨拶してくれる、愛する奥さん。

結婚5周年は、壮大な魔法にかけられて、幕を閉じました。

横浜アリーナのお客様から頂いた、結婚5周年を祝う拍手も忘れません。

全ての奇跡に感謝致します。