『何が何でも、自分の子を守る!』



娘のチャン子が生まれてきてくれてから、父親になった僕が腹の中で唱え続けてきた言葉です。



その言葉、僕は崩壊してます。



理由は、以下の通りです。



毎日のようにブログを綴ってましたが、実は黙っていた事がありまして。



それは、チャン子の出血事件。



ある日、リビングにて家族3人くつろいでいた時のこと。



チャン子が甘えてママに抱きつきました。



そしたら、顔から抱きついちゃって、打った衝撃で自分の舌を歯で切っちゃったんです。



その血の量たるや、小さな体から想像も出来ない量がボトボト出ちゃったんです。



僕は真っ先に救急車を呼びました。



奥さんのチャンママは、動かないようチャン子を抱きしめながら号泣。



何となく頭の片隅にあった事。それは、



「こういう時は、血を飲ませたらダメ!」



誰に言われたのか分からないけど、何となく言われたのを思い出したので、チャン子が血を飲まないようにとチャンママに伝えました。



数分で救急車が来てくれて病院へ。



その車内に入ったら、何故かチャン子がケロッと大人しくなり、救急隊の方にペロッと舌をみせて、なんなら血も止まり始めました。



病院の先生もお薬を塗ってはくれましたが、お口の中は唾液が治してくれるからと、舌を縫う事もなく終わってホッと一安心。(ちなみに、先生によると処置の仕方は正しかったようです。)



チャンママからは、迅速に救急車を呼んでくれて助かったと言われましたが、腑に落ちない僕。



それは、僕自身がチャン子に何もしてあげられなかったこと。



ポタポタと血を出すチャン子に、何もしてあげられなかった。



その悔しい気持ちを素直にチャンママへ伝えました。



そしたら、チャンママが得意とするネットサーフィンで【応急処置の講座】やら【緊急対応の勉強会】みたいなのを凄い勢いで調べてくれたんです。



その中から予定が合った講座があったので、昨日受講してきたんです。



〜子どもの救命救急法〜
国際資格【EFR-CFC】



これを取得できる講座でした。



・・・なんじゃその講座。



はい、僕もそうでした。



説明します。



緊急事態に対応する為の手順と技術を学べたり、子どもと大人の考慮の仕方も教えてもらったり、更には事故現場を再現して怪我した人(役)に実際に処置をしてみるシミュレーションまで行う徹底した実践にこだわった講座なのでした。



丸1日かかるプログラムですが、僕はキャンセル待ちで滑り込んでギリギリ入れた程の人気っぷり。



参加する方々は、保育園にお勤めの方から会社員の方など様々でしたが、皆さんスキルアップしてお仕事の現場で活かしたい方々ばかりでした。



その中、目的が『娘のため』という僕。



なんだか動機が浮いてましたが、丸1日ビシッと真面目に参加させて頂きました。



講座ですので学んだ事を細かく書く事はしませんが、こんな動機の僕が、終わって言える事。



受けて本当に良かった!!!!!



それは何故か。



それは、



『何が何でも、自分の子を守る!』



この無謀さが分かったからです。



もし万が一、チャン子に何かが起こってしまったら、



「何が何でも病院まで繋ぐ!」



今の僕は、この意気込みになってます。



日本はとても有り難いシステム《119》ってのがあります。



『その道のプロが来てくれるまでの時間まで、とにかく出来ることをする!』っていう、わきまえながらも全力を尽くす、この姿勢を学べたからです。



東京に行き交う人々の中で、似たような講習を受けた事がある人は6〜7割いらっしゃるみたいです。



でも、誰かが道に倒れてしまっていても、その方に手を差し伸べる人は少なく、ヌルッと野次馬と化する方々がほとんどなんだそうです。



聞いてて腹が立ちましたが、知識のなかった僕なんて、助けられる選択肢すらない情けない傍観者。



学んだ事が活かされないのが1番の平和なんだけど。



万が一の時に、自分は何が出来るか。



「多くの命を救ってみせる!」とか「我が子を何が何でも守る!」とかではなく。



『治療』じゃなくて『処置』。




パパは、学んだ処置を駆使して全力で病院まで繋げる人になったからね!!






災害現場などの緊急事態でも役に立つこと満載の講座でした。



気になる方は是非。



小児 救命救急法 ( EFR – CFC )