熊本空港からタクシーに乗った時、運転手さんが被災した話をしてくれたことがありまして。



せっかくなので、今日はその話を綴らせて下さい。



{D4231698-CDFF-4E6B-8ECF-469C5CD9C4B8}



運転手さんは、こう言いました。



「あの地震を経験して、胸を張れることが1つだけで出来まして。」



そのまま、口調が本気の声色と化すのが分かりました。



「地震が来た瞬間に強烈なレベルのものだと感じたので、寝てたのにビックリして飛び上がっちゃったんですが、とっさに隣に寝てた女房を抱きしめたんです。」



運転手さんは、強い口調で話を進めます。



「地震が来て女房も当然ビックリしてたんですが、わたしが抱きしめたら、そのまま私の胸で小さくなって体をあずけてくれたんです。それが、恥ずかしながら・・・とても嬉しかったんです。」



そこからは、とても柔らかい口調でした。



「普段は何にもやってあげられてない男だけど、その時ぐらいは、ちょっと男らしい事してやれてるかなって。そんな事を考えられたから、冷静な状態で食器とかを片付けることが出来ましたよ。」



この運転手さんの話がカッコ良すぎるから、絶対に忘れない為に写真を撮らせてもらったんです。



ブレちゃいましたが。。。



とんでもない地震の中、とっさに奥さんを抱きしめた時、奥さんが身を預けてくれた事を喜びに思い、それを誇りに思うだなんて。



なんて素敵な方でしょう。



奥さんが大好きで、でも普段は控えめで。



そんな男が、絶体絶命に追いやられた時、身をもって奥さんを守ろうとした。



これぞ『男の中の男』の証明。



【想像を絶する恐怖に襲われてる時、自分の身を犠牲にして愛する者を包み込む男になれるのか】



なんて、普段いくら豪語してようと、いざという時になんなきゃ人間なんて分かりません。



でも、震災の経験や教訓を大事な日にしっかり学んで意識すること。これが《いざという時》に絶対に繋がる。その先に、愛する奥さんや子どもをとっさに守れる《男》が待ってる、そういう事ですよね。



最近は各地で強い地震が多いですし、予想外の災害も多いです。



何かと物騒だし、世界情勢も荒れに荒れてます。



こんな時こそ、あの運転手さんのように、胸を張れるもん1つは持っとかなきゃです。



{0A969362-1A09-4AFA-86C7-B3C913ED52A8}



教えて下さり、ありがとうございました。



必ずや、活かしますので。