娘のチャン子が産まれてくれてから、もうすぐ1ヶ月が経とうとしております。



入院していた日数よりお家で過ごした日数の方が多くなったなぁ、とここまではカウントしていたんですが。



産まれたてホヤホヤの娘と、親になりたてホッカホカの3人による共同生活。



バタバタしながらでしたので、アッという間に過ぎたような感じでもあります。



少しずつ奥さんの知り合いなども抱っこしにきてくれたり、僕の知り合いも抱っこしにきてくれたり。



ただ、1番早かったのは、やはりこの男でした。



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まだ入院中なのに来てくれた・・・いや、お仕事の帰りについてきた相方の江藤さん。



なんだか娘を抱き慣れてることにジェラシーをぶりぶり感じつつ、実のところ江藤さんに抱っこしてもらっていることにジーンッときていたりして。。。



苦楽を共にした相方に娘を抱っこしてもらうというのは、まぁ〜味わったことのないホロ苦さと甘酸っぱい感情が湧いてくるもんでして。



振り返りますこと。



今月の10月1日。



僕達Wエンジンが大分で泊まりのお仕事だった時に、奥さんに陣痛がきました。



僕はホテルのベッドを机がわりに地べたで正座をしながらスマホを見つめ、奥さんのそばにいてくれていた義母さんからの連絡を待っていました。



ずっと出産を気にしてくれていた江藤さんだから、この落ち着かない気持ちを分かってもらいたくて、江藤さんにも陣痛が来てたことを伝えました。



「奥さんがいま必死で戦ってくれてます。電話越しでしたが、すごい叫び声でした。僕の声も届かない状況です。何もしてあげれませんでした。。。」



ホテルの廊下で急にこんな話をして申し訳なかったんですが、僕は聞いてもらうだけで助かりました。



この悔しい気持ち、やりきれない気持ちをただ吐かせてもらうだけでよかったんです。



そしたら江藤さんは、そっと自分の手と手を合わせて合掌し、ゆっくり「うんっ」と頷きました。



・・・。



・・・えっと。



・・・どうゆうこと???



ちなみに、長い付き合いだから知ってるんですが、江藤さんは無宗教の方です。



唯一、心当たりがあるとすれば。。。



江藤さんは3年前の今頃、番組の企画ではありますが数ヶ月かけて自転車を使い四国のお遍路を回ったことがあります。



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まわり始めは、この通り笑顔でした。



しかし、後半になるにつれ顔つきが変わっていく江藤さん。



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完全に仕上がっている江藤さん。



外野から見ていましたが、お遍路は確かに人を変えてくれました。



それ以来【感謝】や【縁】などをよく言うようになったり、ありがたいと感じるものは合掌するようになった江藤さん。



この前もロケ台本の表紙に自分の名前を書き込んだ後、そのロケ台本に合掌してたことは記憶に新しいです。



《約3年で人は完全に生まれ変わる》



こう聞いたことがあります。



1日で人間の細胞は次々に死んでいきますが、次々に生まれてもいく。どんどん新しいものに入れ替わっていく。成人では、骨の髄まで新しく入れ替わっていくのに約3年程かかるそうな。



ってことは、心も変われるのでは!?



そう言われておるみたいです。



お遍路から約3年経ちました。



心も体も入れ替わったニュー江藤さんが、テンパってる僕に合掌してくれたんですねっ!!!



なるほどなぁ〜!!!



だから江藤さんは合掌したのね♪♪♪



へぇ〜っ♪♪♪



・・・って、



「へぇ〜」じゃねぇ〜よ!!!



長々と書きましたが、やっぱり理解は出来ねぇ〜よっ!!!



困ってる人が合掌するなら分かるけど、困ってる人に合掌するなんて聞いたことねぇ〜よ!!!



合掌だから、なんとなくツッコミづらかったし!!!



僕が欲しいのは「大丈夫!」とか「無事を祈るよ!」とかで十分なのに!!!



少なくとも合掌じゃねぇ〜よ!!!



ブツクサブツクサ・・・。



一応お礼だけ言って部屋に戻って、正座に戻って連絡を待ちつつ、奥さんと子供の無事を再び祈りながら、合掌とはなんぞやと考えて、答えなんて出ないからとりあえず【合掌 wiki】で検索してみたり、なんとなくの奥さんと子供の方角に合掌してみたり、天に向かって合掌したり、はたまた大地に向かって合掌したりして、ただ待つのではなく合掌で思いを届けようとしました。



奥さんに陣痛がきてから、ようやく無事に産まれたのが8時間後。



結局、振り返れば僕もだいぶ合掌してたっけな。



僕も無宗教なんで無知ではあったんですが、宗教によって合掌の意味が少し違うようですね。



でも、合掌する者の気持ちは同じようです。



心を落ち着かせ、右手と左手に自分と相手を込めて、心と心で向き合うという意味で合掌。



日本には【いただきます】があります。



食べ物になってくれた命と、作ってくれた方々へ心を込めて「いただきます」と伝えます。



宗教を越えて、日本の文化として「いただきます」の精神があるのは、本当に素晴らしいことだと思います。



後からどんどん湧いてくる、合掌への理解と感謝。



これが、四国のお遍路88ヶ所を巡り切った人間が辿りついた境地なのですね江藤さん!!!!!



江藤さんすごいなぁ〜!!!!!



だから合掌したんですねっ!!!



へぇ〜!!!



・・・いやいや「へぇ〜」じゃねぇ〜よ!!!



説明してくれよ!!!



江藤さんを尊敬して感謝するまでトータル3年かかったよ!!!



3年・・・。



もしかして・・・。



僕も・・・。



あの頃より・・・。



生まれ変われたのかな。



あらまっ・・・。



江藤さんに、合掌。



そして、皆さんに。



ハッピーハロウィン。