『レイトオータム』 | High Fidelity~ふわふわlife~

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元下っ端経営コンサルタントの日々の日記


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GW中に観賞した作品です。

キム・テヨン監督の『レイトオータム』を観てきました。



ストーリーは以下のとおりです。


DVの夫を誤って死なせたアンナが刑務所に収監されて7年。

母親の訃報を聞き、模範囚のアンナは三日間の外出を許可される。

葬儀に向かうため、シアトル行きのバスの座席についたとき、

韓国人の男フンが慌てた様子で乗り込んでくる。持ち合わせがないフンは、

アンナに運賃を借り、その代わりに金を返すまでと自分の腕時計を差し出すのだった。

バスを降りて束の間の外出を楽しむアンナだったが、

外出の条件である携帯電話が鳴ると現実に引き戻されてしまう。

そんな時、偶然フンと再会し・・・。

(シネマクレール ラインナップより)




感想ですが、

僕は少し共感できぬまま終わってしまったなあという感じです。

ストーリーのわりには少し作りこみすぎかなあという印象も受けましたし。



結局のところ、

この作品に出てくる登場人物がみんな自分勝手なんですよね。


不倫関係で駆け落ちしようとし誤ってDVの旦那を殺害したアンナ、

出張ホストとしてお金第一で女性と付き合うフンだけでなく、

殺害の原因の一端でもある不倫相手の幼馴染、

遺産の相続が本当の目当てで保釈金を出して妹を出所させる兄と姉。


それもあって誰かが一見正当そうな意見を話していても、

「お前が言うなよ」的な気持ちにさせられてしまいます。

急に善人面されてもなあと(笑)



そういう腹立たしい気持ちを増長する意図があって作品を作っているのであれば、

僕は良い作品だなあと思うのですが、

途中幾度か映像手法で引きつけようとする演出(遊園地など)が多々あって

そこでフッと興醒めしてしまうんですよね。


もちろんそういった手法が好きな方もいらっしゃいますし、

あくまで僕が個人的にストーリー重視のためそう思っただけです。



あとはシアトルの街並みはとても綺麗でした。


シアトルに行ったことがある人に聞くと、

とても素敵な街らしいので自分も行ってみたいなあという気になりました。




★・・・2.0/5.0