1970年4月。日本の大阪万博でアポロ11号の持ち帰った月の石が展示されている頃、この事故は起きた。
月面着陸はすでに前年世界中で衛星中継されているので人々の耳目を引かず、今回は放映するテレビ局もなかったらしい。それが事故が起きたことが知れるや、船長宅にはマスコミが殺到するという皮肉なことになった。
アポロ13号の酸素タンクが爆発し、操縦もままならない状況だが、地球に帰還するために乗組員はもちろん、NASAのメンバーも全力で叡智を結集する。
前日悲惨なカンボジア内戦を描いた『キリング・フィールド』を観た後だけに、3人の命を救うために大勢の人間が必死で奔走する姿と、一瞬で無数の人々の命を奪う戦争を起こす人間の愚昧さとを対となって感じられた。