2015/10/4(日)
少年H(2013)

健さんの映画を多数撮った降旗康男監督。監督自身も主人公のH少年と同世代のため、当時の戦争に対する思いが強調された作品になっていると思う。
国民全員が戦争に協力し、それに同調しない者には、容赦なく非国民・スパイのレッテルが貼られ、村八分・いじめの憂き目に遭う。しかし敗戦後は一転してアメリカ万歳、民主主義礼賛の世の中になる。そんな時代のコペルニクス的転回によって翻弄された当時の少年たち。
監督はそんな日本人の日和見主義の矛盾を最も描きたかったのではないか。
しかし原作は暗い世相ながら少年たちのジュブナイル的な日常ももう少し描かれていたように記憶しているので、若干トーンが暗めになっている気がする。
水谷豊演じる父親の冷静で公正な姿が魅力的だった。クリスチャンで無償の隣人愛に徹する母親(伊藤蘭=水谷豊と実際の夫婦)に、苛立ちを感じるHの気持ちも共感できる。しかし前述のように、描き方がやや監督視線に片寄っていると感じる点で、評価3.5。
少年H(2013)

健さんの映画を多数撮った降旗康男監督。監督自身も主人公のH少年と同世代のため、当時の戦争に対する思いが強調された作品になっていると思う。
国民全員が戦争に協力し、それに同調しない者には、容赦なく非国民・スパイのレッテルが貼られ、村八分・いじめの憂き目に遭う。しかし敗戦後は一転してアメリカ万歳、民主主義礼賛の世の中になる。そんな時代のコペルニクス的転回によって翻弄された当時の少年たち。
監督はそんな日本人の日和見主義の矛盾を最も描きたかったのではないか。
しかし原作は暗い世相ながら少年たちのジュブナイル的な日常ももう少し描かれていたように記憶しているので、若干トーンが暗めになっている気がする。
水谷豊演じる父親の冷静で公正な姿が魅力的だった。クリスチャンで無償の隣人愛に徹する母親(伊藤蘭=水谷豊と実際の夫婦)に、苛立ちを感じるHの気持ちも共感できる。しかし前述のように、描き方がやや監督視線に片寄っていると感じる点で、評価3.5。