ナチスドイツの原爆製造を阻止しようとしたノルウェーのレジスタンスー特に二人の男たちの戦いを描く。

テレマークにある原爆製造工場を破壊するために、ノルウェーのレジスタンスと共同戦線を張ろうとしたイギリスだったが、50人の部隊を乗せた飛行機はあえなく墜落。レジスタンスたちはたった9人で破壊作戦に挑む。犠牲者を出しながら、重水製造工場を破壊するのに成功したものの、ナチスドイツは予備の装置を持っていた。

その装置を鉄道とフェリーで運搬しようとした時、レジスタンスはフェリーの爆破を試みる。だが、そのフェリーには同時に、多数の子どもたちを含む、一般人が乗船していた。小の虫を殺して大の虫を生かすか…主人公たちに非情の選択が迫られる。

テレマークといえば、スキージャンプの「テレマーク姿勢」で有名な、あのテレマークだよね。ふんだんにスキーの上級テクニックが見られる映画だった。ちょっと007シリーズを彷彿させるような…。

ナチスドイツが北欧にまで勢力を伸ばしていたことに驚いた。けど、ナチスがもし原爆を所持するようになったら…という危機感から、たとえ民間人が多少犠牲になっても食い止めなければならない、という倫理観から成り立っている映画だ。

けれども、じゃあナチスの代わりに世界で最初に原爆を保有したアメリカが原爆を使って、日本に対してどれ程の残虐行為を行ったかという点においては、ナチスの原爆保有を阻止した、というこの映画の英雄的評価とはまったく別世界の話なのである。

そういう意味では、日本人にとって、あまり面白くない映画ではないか…というのは穿ちすぎか。

また銃による戦闘シーン、爆弾の破裂などのシーンはあるが、飛行機が登場する場面は、古い実写フィルムや模型まるわかりのセットが使われている。50年前の映画技術なので仕方がないが…。
後世の「プライベート・ライアン」などの戦争映画と比べると、映像の面でもかなり物足りなさがはっきりと出てしまう作品である。評価3。