
ニューヨーク市警の警官が集まって暮らす街・ニュージャージー州ギャリソン。
そこは街の創始者で警部補のレイが、腹心の手下を引き連れ、選挙を有利に運ぼうとする市長や、低金利で住宅を提供するマフィアとも結託して街を牛耳る、「警官の国」であった。
保安官のフレディは、若い頃川に転落した車に乗っていた女性を救助したが、それが原因で片方の耳が聞こえなくなった。そのために、市警に何度応募しても不採用になって失意の日々を過ごしていた。
ある夜、レイの身内の警官が、ドラッグでラリっていた若者二人を、状況判断を誤って射殺してしまう。
それを街ぐるみで庇おうとレイの画策が始まる。
だがやがて市長の指示で一転、レイは保身のためその身内の警官を消そうとし始めた。
正義にめざめたフレディは、レイ一味の陰湿な支配にに立ち向かっていく。
アル・パチーノの「セルピコ」を思わせるストーリーだが、何か最初からテンションの低いスタローン演じるフレディ。
映画の最後に銃撃戦のシーンがあるが、スタローン得意のアクションが極めて少なく、淡々とストーリーが進み、見所が少ない。
フレディが、昔救助した女性に思いを寄せているのだが、別の警官と家庭を持っており、夫に不満を持つ彼女と心を通わせる場面があるものの、結局は去られてしまう。
よくわからん関係の二人の描写で、このあたりもチグハグ感がある。
スタローンの映画は、抑圧された・鬱窟した男のパワーが、最後に極大化して解放される、というカタルシスを感じる作品がパターンだが、この映画はそういう要素が少ないのである。
迂闊にも最後まで出演していたとは気がつかなかったほど、影の薄いロバートデ・ニーロの役どころももったいなかった。
ということで、評価は2。