
シルベスタ・スタローン主演。ロッキー山脈の山岳救助隊員と武装強盗団とのハードな戦いを描いた作品。
冒頭、スタローン演じるゲイブはロッククライミングで遭難した同僚で親友ハルとその恋人サラを救助しに行くが、判断の過ちからサラを墜落死させてしまう。
墜落する直前までロープにぶら下がったサラをゲイブが必死で助けようとするのだが、
じりじりと金具が重みで外れていき、死にたくないという言葉を連呼するサラの手がズルズルと下がっていく。
このシーンが実に恐ろしい…!
そしてここから見る者の意識をくぎ付けにする。
傷心から山を離れようとするゲイブ。恋人ジェシーと二人で住んだ家も後にして―。
ところが、ちょうどその時雪山で救難信号が入り、ジェシーから救助活動の協力を依頼される。
ゲイブはいったんは断りその場を離れようとするが、
「ここで行動しなければ、あなたは一生後悔する」というジェシーの言葉が耳に残り、
結局は山に向かう。
一足先に現場に向かったハルに追いついたゲイブだったが、ハルはゲイブを決して許してはいなかった。
現場に着いた二人を待っていた遭難者とは、ハイジャックの上輸送中の現金を強奪しようとして失敗し、山に墜落した冷酷非道の武装強盗団だった。
強盗団は山巓に散った3つの現金入りケースを二人に探すよう脅迫する。
見つけたとたんに用済みとなり殺されるのは明らかだ。
絶体絶命の中、どうやってこの場を切り抜けられるのか…。
マシンガンや拳銃、ロケット弾、暗視スコープ、爆弾を擁している強盗団に対し、ゲイブとハルは全くの徒手空拳。後でゲイブに追いついたジェシーも同じで、その状態でどう立ち向かっていくのかというところにワクワク・ドキドキがあったと思う。
またゲイブは雪山でフリークライミングができるほどの鋼の筋肉を持っているが、恐らく軍隊の格闘教育を受けている強盗団の前にはけっこう一方的にやられている。
ここでも徹底的に痛めつけられ、追いつめられる男が、最後の一瞬にかけて逆転する姿が痛快だ。
それにしても、スタローンはやはりこの映画のために、ロッククライミングができるよう鍛え上げたんだろうな、きっと。
ロッキー役のボクサーや、兵士役のランボーとはまた使う筋肉が違うだろうし。
最後に正義は勝つことはわかっていはいるが、最後はどうなるのか…という期待と不安を最後まで持たせてくれた。そして戦いが終了した時、ゲイブとハルはいつしか友情を、ジェシーとは愛情を取り戻していた。
評価4。