
キューバと隣接し、臨戦態勢にあるアメリカ海軍グアンタナモ基地で起きた、2等兵リンチ死事件をめぐって繰り広げられる軍事法廷裁判の物語。
転属を希望する劣等兵が、上等兵ドーソンがキューバ側に発砲したという事実を軍上層部に訴えた。これに制裁を加えようとしたグアンタナモ基地司令が、部下に「コードR」なる命令を下す。
その命令に従って、リンチを行ったドーソンと部下のダウニーが「殺人罪」によって軍事裁判にかけられる。
だが基地司令部はその命令を下した事実はないという。
弁護人キャフィは罪を認めさせ司法取引で検察側と比較的軽微な刑で済まそうとする作戦に出る。
しかし海軍兵としての誇りを持つ被告は断固拒否するだけでなく、エリートでどこかいい加減な態度をとるキャフィを軽蔑する。
キャフィは偉大な裁判官の父に対するコンプレックスを持っていた。しかし共同弁護人のジョアンの叱咤激励によって、この裁判に正々堂々と取り組み、無罪を勝ち取ることを決心する…。
トム・クルーズもデミ・ムーアも若くて格好がいい。
また敵役のジャック・ニコルソンも、底知れぬ威圧感と傲慢さを持つ司令官を好演しているのは、いつものことながらさすが。
途中までキャフィのちゃらんぽらんさにイライラさせられ、早く野球バットを手から離せよ!と思っていたが、まじめに変身したのちもそうすることはなかった(笑)。
しかし、アメリカ映画で登場人物が衝突するシーンでは、必ずといっていいほど大声で相手の言葉を圧倒させようとアドレナリン大暴走となるが、アメリカ人というのは実際にあんな感じなのだろうか?
それにしても、ドーソン上等兵の軍人としての誇りを貫き通そうとした姿勢に感銘。
最後に両者は少し心が通い合うシーンがあり、ほっとさせてくれる。
最近キューバとアメリカは歴史的和解を行っているが、少し前までこのような緊張状態が実際にあったのだろうか。キューバ危機の時は、核ミサイルの発射直前まで状況が悪化したこともあったから、軍事境界線というのはわれわれ日本人が想像することが難しいぐらい厳しい状況なのだろう。
朝鮮半島の北緯38度線、しかり。
評価4。