言葉を話せない女性エイダが娘をつれて、スコットランドから未開のニュージーランドに嫁いでくる。彼女は娘が通訳してくれる手話と、愛するピアノによって意思を表現していた。

夫スチュアートとマオリ族の雇用主ベインズとの土地の契約で、エイダはピアノの譲渡とともに、ベインズにレッスンすることを命じられる。

エイダに好意を持ったベインズは、ある条件を満たすことによって、ピアノの鍵盤を少しずつ返す取引をエイダに持ちかける。
その条件とは…。



要するに昔でいうところの、よろめきドラマである。
感想を一言で述べると、”純文学を映画で読んだ”ような気持ちになった、ということか。


全般的に陰影の効いた進行で、3人の男女の愛情の行方が判然としない。

スチュアートのエイダに対しての態度がもどかしいが、ベインズのエイダに対する接し方もフェティシズム的でベタベタして気持ちが悪い。

またエイダの二人に対する気持ちがどうなのか、途中まではわかりにくい。


この中途半端さが当時の女性の心をつかんだのかも知れないが、男性に支持されにくい映画だと思う。

評価3。