
浅田次郎の同名小説が原作。
25万両の借金を背負った越後丹生藩。藩主の長男が亡くなったために、庶子で四男の小四郎が養家から引き取られ跡を継ぐ事となった。
小四郎には次兄、三兄はいるが、次兄はいつも洟を垂らしているうつけ者、三兄は賢いが病弱のため小四郎に白羽の矢が立てられた。
しかしそれは藩主である父の陰謀で、返済の目処など立たないから、小四郎に詰め腹を切らせることで決着をつけようという魂胆であった。
この父とも思えぬ所業のために切腹することを良しとしない小四郎は、必死で借金の返済のために奔走する。
初めて会った兄たちが小四郎を敵視するのかと思ったら、意外にも小四郎に同情し力を貸してくれる。しかもうつけ者だと思われていた次兄が、園芸で意外な才能を発揮したり、兄弟で知恵を出し合って借金返済に注力する過程が見どころである。
梶原善が天野大膳・中膳・小膳という全く同じ顔の兄弟を一人で(当たり前だが)演じているのもご愛嬌だ。