
少し古いイタリア映画。映像・音響ともにレストア版を観た。
舞台は1956年のオーストリア。
元ナチス将校でひっそりと身を隠してホテルの受付係をしているマックスが、戦争中にゲットーで出逢った俘虜の美少女ルチアと思わぬ再会をする。
演奏家の妻となっていた女性だが、ゲットーで元将校から受けた性虐待を憎みつつ、歪んだ愛情を思い出す。
元将校は過去の罪から身を隠すため、ナチスの秘密同盟に加盟していたが、生き証人であるルチアの存在が危険視され、その組織から二人は生命を狙われるようになる。
設定からして暗いストーリーで、マックスとルチアの倒錯愛も理解や共感がしづらかった。それよりもこの映画の背景を調べたところ、ナチス党員はドイツ人よりもオーストリア人のほうが圧倒的に多かったという史実があることに驚いた。
そもそもヒトラーが生誕地からして、オーストリア人であるという説がある。
歴史的題材の映画を鑑賞した時は、必ずその背景を調べることが大事だと思った。